ソプラノ齋藤翠さん、ピアノ高塚美奈子さんとの、志津川「歌声サロンとミニコンサート」ツアー。最後に訪れたのは、志津川中央復興住宅集会所です。住民の方が届けてくれたという大きな百合の花が、華やかに香りを振りまいてい真した。みなさんで作ったという七夕飾り、LSAさんが作った大きな花束も素敵です。保育所・小学校・公民館・図書館・消防署などが集まる中央団地は、比較的若い世代が多く家を建てた地域。そのため、平日日中の催しは参加者は少なめですが、毎回熱心に通ってくださる方もおり、こじんまりと継続しています。これまで10人弱ということもありましたが、今回は14名の方が参加！内半数近くが男性であったことも、とても嬉しいことでした。

　ここでも身体ほぐしの最後は、一列になって肩たたき。立って何かするのは、少しつらいなぁ、という方に、ピアノの高塚さんが出張しました。誰かに肩を揉んでもらうなんてことは、小さなお子さんでもいないと、なかなかありませんよね。みなさん、少しくすぐったいような、気持ちがよさそうな。

　発声練習では腹式呼吸の練習も。「下腹部にしっかり息を入れて、外に張る感じで…そして、肋骨の下に沿ってぐっと差し込んだ指を、息で押し返すつもりで息を入れてみましょう！そうそう！」。翠さんからの指導は本格的。みなさんも、翠さんの明るい声の指導に少しずつ声が解れてきたような気がしました。

後半は、ここでも翠さんと高塚さんによるミニコンサートをお届けしました。高塚さんはシベリウスの「樅ノ木」。使う楽器はキーボードですが、せっかくプロの方とご一緒していることを思い、今回は1曲、ピアノの独奏もお願いしました。短い曲ですが、深い森が目の前に広がるような悠大な曲に、みなさん耳を傾けていらっしゃいました。

　中央団地のみなさんをお見送りして、4カ所の志津川ツアーが終了しました。高台に移転した団地では、新しい家が建っていく時期もひと段落したように見えました。ようやくみなさん、これからの住まいも、落ち着かれてきたころでしょうか。強い日差しや暑さに負けず、また、元気にお会いしましょう！