お知らせ

気仙沼➀唐桑舞根「たのしい☆おしゃべりコンサート」

2019.5.11

 新緑と青空の気持ちよいドライブ日和となりました。仙台フィルの首席オーボエ奏者西沢澄博さん、チェロ奏者山本純さんと、石巻在住のピアニスト藤井朋美さんと、1泊2日の気仙沼ツアーに伺いました。1ヶ所目は唐桑半島の付け根、舞根(もうね)集会所。舞根地区に伺うのは3度目、そして、旧唐桑小学校に仮設住宅があった頃にも、西沢さん、山本さんにはご一緒いただいています。もう5年も前のことです。今回も、唐桑たすけあいの会Oさん他スタッフのみなさん、ムラカミサポート村上さんに大変お世話になりました。

 海を見下ろす高台の、道路に面してできた新しい舞根集会所。この先にも東舞根地区があり、海に下ると宿という集落があり、またこの集会所から後ろに坂を上ると、防災集団移転団地があります。それぞれのお住まいから歩いてきたのでは「1時間もかかってしまうよ!」というほど離れているのですが、今回も唐桑たすけあいの会さんほかみなさんで手分けをして、車のないお年寄りを迎えに廻ってくださいました。本当にありがたいことです。

 小さな子どもさんの姿も見えて、アニメ忍たま乱太郎のテーマ曲「勇気100%」や、みなさんに歌で参加していただこうと「高原列車は行く」「リンゴの唄」なども。懐かしいNHK朝ドラ「あすか」のテーマ曲「風笛」は「実は、僕の師匠が、あの録音ではオーボエを吹いていました」と西沢さんからご紹介が。山本さんは、途中から鍵盤ハーモニカで加わったりもして、ハーモニカのような音色が心地よく。あちこちでじっと聴き入る姿が見られました。ピアノの藤井さんも、サティ「ジュ・トゥ・ヴ」をピアノソロで。外の爽やかな青空の下、軽やかに踊る映画の主人公が見えるようでした。

 最後は、なんと聴いてくださったみなさんから、「遥々遠くから来てくださった御礼に」と2曲歌が贈られました。曲は、舞根の熊谷なみ子さんがつくった替え歌「隣組」と「唐桑音頭」。「隣組」の歌は「新しくできた住宅住民の皆さんと、仲良くくらしたい思いでつくりました」とたすけあいの回のOさん。歌い始めると、ずっと一列目で聴いていた男の子が、なんと指揮をしてくれました、すごい!熊谷さんからは、手づくりのぬいぐるみもいただきました。どうもありがとうございます。

 終演後、指揮をしていた山本さんに鍵盤ハーモニカを吹かせてもらった男の子。すっかり片付けが終わって、人が居なくなった後、玄関にママと戻ってきてくれました。手には、小さなかわいいアザミの花。演奏を聴かせてくれた3人に、とプレゼントしてくれました。思いがけない贈り物に、西沢さんたちもびっくり。優しいお気持ち、どうもありがとう!