お知らせ

気仙沼③鹿折「錦町おしゃべりコンサート」

2019.5.12

 仙台フィル首席オーボエ奏者の西沢澄博さん、チェロの山本純さん、そして石巻在住のピアニスト藤井朋美さんとの、気仙沼ツアー2日目。昨夜伺った、すがとよ酒店のすぐ近く、鹿折南住宅(災害公営住宅)8棟の中央に位置する錦町コミュニティセンターに初めて伺いました。

高齢化率が高く、独居世帯も多いとのこと。入居から3,4年経つが、生活時間があわないからか、未だに顔を合わせたことのない方もいる、と自治会長Sさん。引き籠もってしまわないように、健康麻雀やものづくり手芸サークルなど、何かひとつでも好きなものが見つかればと様々な催しを開催されています。クラシックのプロ演奏家が来るのもほぼ初めてのこと。どのくらい人が来るかは分からないけれど…と心配しながらの準備となりました。

当日、会場に行ってみると大きな壺に季節の花が活けられています!会場設営の準備を手伝ってくれた役員さんが、朝、山の方へ行って切って来てくれたばかりの花たちでした。会場が一層明るい雰囲気になり、お心遣いにとてもうれしくなりました。開場時間になると、少しずつ人が集まり始めます。最終的には40名を超えるお客様が参加してくださいました!

こちらでは純さんが編曲してくださった「高原列車は行く」が大人気。「他の曲と比べて、この曲になったら声が全然違いますね!」と西沢さんが驚いていらっしゃいました。みんなで歌うのが楽しい歌、て、ありますよね。男性の声もたくさん聴こえて、嬉しく思っていると、後から「ここはね、カラオケサークルもとても盛んなんですよ」と会長さんが教えてくれました。道理で!

オーボエやチェロの音の鳴る仕組みなども、丁寧に教えていただきながら、少し緊張気味だったみなさんも、コンサートが終わる頃にはすっかり打ち解けてリラックスされている様子に安心しました。みなさん、またきっとお伺いしますね。素敵なコミュニティセンターに、また一緒に歌声を響かせましょうね!