お知らせ

岩沼「うたのひろば」_9月

2020.9.3

復興センターではMorino花ccoのみなさんと協力して
岩沼市で月に1回「うたのひろば」を開催することになりました

今日は岩沼市の「いわぬま市民交流プラザ」で「うたのひろば」を開催しました。音楽リーダーは仙台オペラ協会のソプラノ岩瀬りゅう子さんと松本康子さん、ピアノ伴奏は阿部恵美子さんです。また、Morino花ccoのみなさんも早くから集まって、お手製の仕切り用カーテンを設置するなど会場設営をしてくれました。暑い中集まってくれた参加者のみなさんも今日の会をとても楽しみにしていたご様子で、今か今かとスタートを待っていました。

本日のうたのひろばは、「後出しじゃんけん」で頭の体操から始まりました。岩瀬さんが出すじゃんけんの手に後出しで勝つ手や負ける手を出すゲームなのですが、これがなかなか難しいのです。特に負ける手を出すときは頭がこんがらがってしまい、あちこちから「あれー?」と声が上がります。そのあとは体をほぐして発声練習をしたのですが、みなさん朝からとってもいいお声!天井が高い会場は声がよく響くので、歌っていてとても気持ちがいいです。

みんなで歌う最初の曲は『マイ・ウェイ』でした。みなさん一曲目から高らかに歌い上げ、岩瀬さんも「すごいですね!」と感心した様子。さらに岩瀬さんが「松本さんが歌うとすごいですよ」と話を向けると、松本さんは突然のふりに驚きつつも部屋を震わせるような声で歌ってくれました。「布施明さんになったつもりで歌いました」という松本さんの歌声に、参加者からやんやの拍手がわきました。
2曲目に歌ったのは『今日でお別れ』。がらりと変わった曲調にあわせ、みなさんの歌声もしっとりとしたものに変化していました。「繰り返す部分はそっと歌うと心情があらわれてきます」「最後は声量ではなくテンポを落とすことで、さざ波のような余韻が感じられます」といった岩瀬さんのアドバイスもすぐに生かして歌ってくれました。
『恋の季節』では松本さんがリードする主旋律を、Morino花ccoのみなさんのコーラスが追いかけます。コーラスのみなさんは軽やかにサイドステップを踏みながら楽しそうに歌っていました。
また、会の中盤には参加者の男性がギターで『海岸通』を演奏してくれました。しみじみとしたギターの演奏で別れの切なさを歌うこの曲を、ある人は歌詞を口ずさみ、またある人はギターの旋律に耳を傾けて楽しんでいました。

終わりには、岩瀬さんと松本さんからの歌のプレゼントがありました。
松本さんが歌ってくれたのは、石川啄木が詠んだ短歌に曲をつけた『初恋』。夏→海→砂浜、と連想していって選んだ曲で、幼い頃に当時80歳だったテノール歌手奥田良三さんが歌ったのを聴いて大好きになった曲だそうです。短い曲ですが、叶わなかった初恋の痛みを切々と歌う松本さんの声に、みなさんじっと聴き入っていました。
岩瀬さんが歌ってくれたのは童謡『あの子はたあれ』です。多くの方にとって身近な音楽ですが、童謡にはさまざまな音楽的要素がちりばめられている、と岩瀬さんは語ります。そうした要素を楽しむ「大人のための童謡」として歌われた『あの子はたあれ』は、何となく口ずさんでいる童謡とは別物のように感じられました。緩急がついた曲にはどこか緊張感も感じられ、その世界観にみなさんぐぐっと引き込まれていました。

こうして今月のうたのひろばは無事に終了。大きな声を出して歌った参加者のみなさんはスッキリした顔をして、「また来月もきますね!」と元気に帰っていきました。何かとストレスを感じる日々が続くこのご時世、体と心の健康のためにも、一緒に歌を楽しんでいただければ嬉しいです。