お知らせ
岩沼「うたのひろば にゃん♪」_10月
- 2020.10.1
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復興センターでは【Morino花cco】【すずの会】と協力して
岩沼市で月に1回「うたのひろば にゃん♪」を開催することになりました10月に入り、季節はすっかり秋へと移り変わりました。ちょうど一か月前のうたのひろばでは汗を拭きふき歌っていたのに、今朝は肌寒さを感じるようなひんやりとした空気。本当にあっというまに秋が深まっていますね。会場のいわぬま市民交流プラザに集まってきた参加者のお洋服の色も秋色になっていました。
過ごしやすい気温になって、歌うにもいい季節です。仙台オペラ協会のソプラノ岩瀬りゅう子さんと松本康子さん、ピアノ伴奏を務める富樫範子さんと一緒に、元気に歌っていきましょう。オープニングで岩瀬さんから歌のプレゼントがありました。歌ってくれたのは『YUME日和』という曲で、明るく前向きな歌詞とメロディが秋のさわやさかにぴったりです。素敵な歌声でのスタートに、参加者も嬉しそうな様子で聴き入っていました。
声出しをかねたウォーミングアップでは、まず『紅葉』を斉唱で、続いて2つのグループに分かれて輪唱で歌いました。学校の授業で歌った経験がある方も多いのか、みなさん戸惑わずに歌えていました。
次に登場したのは『どんぐりころころ』と『大きな栗の木の下で』。この2曲は音節が同じなので、一緒に歌い出すと同じタイミングで歌い終わります。こちらもグループを2つに分けて、さらに曲ごとに異なる手遊びも加えて同時に歌ってみました。隣から聴こえてくるメロディにつられそうになったり、手の動きを間違えたりしながら、楽しく歌い、歌い終わりもピッタリ合わせることができました。それでは歌のコーナーにまいりましょう!
1曲目は昭和55年に発表された『昴』。この頃は何をしていましたか?という問いかけに、参加者は「子どもが生まれた頃かな」「まだ働いていたかなぁ」とそれぞれの思い出を振り返っていました。最初からとても上手に歌えていましたが、サビの部分をより盛り上げるため、体を起こして胸を開いて歌ってください、とアドバイスがありました。「松本さんのように!」と岩瀬さんが示した松本さんにならい、みなさん両腕を開いて歌ってみました。すると力強い歌声が高い天井に気持ちよく響き、岩瀬さんからも「全然ちがいますね!」と大きな拍手が贈られました。
続く『ブルー・シャトー』や『旅愁』もよく知った曲だけあって、みなさん気持ちよさそうに歌っていました。『ブルー・シャトー』では、♪森とんかつ 泉にんにく で始まる替え歌を”遊び隊”のみなさんがコーラスで歌ってくれました。原曲よりこちらを歌っていた人もいたのではないでしょうか?
また、すっかり秋の唱歌として定着している『旅愁』ですが、もともとはアメリカの楽曲です。せっかくなので、と岩瀬さんが英語の歌詞で歌ってくれました。聴き比べると、日本語訳の歌詞とはブレスの位置が違っているようです。小さな違いかもしれませんが、少し曲のイメージが変わるような気がしました。
そのあとに歌った『さとうきび畑』と『糸』はリクエストがあった曲です。岩瀬さんが歌を教えている生徒さんの中で織物を作れる方がいて、コンサート等で『糸』を歌うときはその長い織物を掲げ、歌い終わりに「ありがとう!」と声を出すのだそうです。「今日はみなさんも最後に”ありがとう”と言ってくださいね」と言われ、みなさんちょっと照れくさそうにしながらも最後に「ありがと~!」と声を合わせてくれました。本日の「うたのひろば にゃん♪」の締めくくりは、松本さんによるオペラ「ルサルカ」より『月に寄せる歌』でした。今日が中秋の名月ということにちなんでの選曲でしたが、あいにくの曇り空で満月はお目にかかれそうにありません。しかし切ない恋心を訴えるこの曲を歌い上げた松本さんの目には、冴え冴えと輝く月が見えていたのかもしれません。その歌声に、みなさんうっとりと聴き入っていました。
帰り際、歌いたい曲や聴きたい曲をリクエストしていく方もいらっしゃいました。みんなで作るうたごえひろば、これからもお楽しみいただけると嬉しいです。