お知らせ
亘理「うたのひろば にゃん♪」_10月
- 2020.10.15
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復興センターではMorino花ccoのみなさんと協力して
亘理町で月に1回「うたのひろば にゃん♪」を開催しています今日の「うたのひろば にゃん♪」の会場はたくさんのハロウィンモチーフで飾られ、とてもにぎやかな雰囲気。Morino花ccoの方々もかわいらしいカチューシャをつけて参加者をお迎えしました。
音楽リーダーを務めるのは仙台オペラ協会のソプラノ岩瀬りゅう子さんと松本康子さん、そしてピアノは阿部恵美子さんです。黒いお洋服で魔女の帽子をかぶった岩瀬さんの姿には参加者からも「似合う!」の声が上がりました。ウォーミングアップでは、『ひらいた ひらいた』の歌に合わせて指の花を咲かせました。親指から小指の順に番号を振り、岩瀬さんが指定した番号の指だけを開いて花を咲かせるという手遊びですが、「1・3・5!」と複数の番号を言われると、スムーズに正解の指を動かせません。みなさん自分の指を真剣な表情で見つめながら指の花を咲かせていました。
松本さんは『こぎつね』の歌に合わせた体操を教えてくれました。思いっきり両腕を伸ばしたり回したりしたので血行がよくなって、終わるころには体もぽかぽかしてきました。
みんなで歌う1曲目の『旅人よ』ではMorino花ccoさんが”歌い隊としてコーラスに参加。リハーサル中に「この曲のコーラス歌えそう?」と岩瀬さんから楽譜を渡され、簡単な練習しかしていないのですが、見事な歌声を響かせてくれました。そのおかげで合唱にぐっと深みが出て、メインのメロディを歌う参加者も気持ちよさそうでした。
次の曲は『花の首飾り』です。グループサウンド全盛期に発表された曲ですね。「みなさんはどのグループがお好きでしたか?」と岩瀬さんに問いかけられ、みなさん色んなグループの名前を懐かしそうに答えていました。次に歌った『木綿のハンカチーフ』もファンが多い曲です。歌詞が男女それぞれの視点に分かれているので、男性と女性で分かれて歌ってみました。
今日のうたごえひろばでは、他にも『或る日突然』や『愛燦燦』など懐かしい曲が次々に登場しました。岩瀬さんはそれぞれの曲を聴いていた当時を振りかえってみてください、と語り掛け、そのときの気持ちを宝物として大切にしてください、とお話してくれました。「その宝物をちょっと思い出してみる時間が、日々の生活にうるおいを与えてくれると思いますよ」という岩瀬さんの言葉に、参加者も頷いていました。ミニコンサートで松本さんが歌ってくれたのは『びいでびいで』。北原白秋の同名の詩に、平井康三郎が曲をつけた歌です。びいでびいで(ビーデビーデ)とは小笠原固有種の花の名前で、桜が自生していない小笠原に春を告げる花として「南洋桜」とも呼ばれているのだとか。松本さんがこの曲を選んだ理由は「末(すえ)かけた」という歌詞にあります。末かけた、というのは「将来を誓った」という意味なのですが、実は今日が結婚記念日の松本さんは「自分が将来を誓った日なので」と今日この曲を歌うことにしたそうです。ビーデビーデの花かげで将来を誓う愛の歌に、聴き終えた参加者からは「すてき~」と声が上がりました。
岩瀬さんは先月もらったリクエストに応えて『あわて床屋』。カニの床屋にお客としてうさぎがやってくるという日本昔話のような一曲ですが、オペラ歌手の岩瀬さんが歌うと立派な歌劇になりました。慌てるあまり切るのを失敗してしまったカニが穴へと逃げていく場面は悲哀が漂っていて、思わずその行く末が心配になってしまいます。童謡として親しんできた曲の変貌に、大きな拍手がわきあがりました。ひと月前より過ごしやすい気候になったおかげか、参加人数が前回よりだいぶ増えました。どうしても家にとじこもりがちになってしまう今日この頃、ほんの少しでも気晴らしになればいいなと思います。