お知らせ

荒井東「クリスマスミニコンサート」

2020.12.23

今年の2月まで、毎月1回「うたごえサロン」を開催していた荒井東市営住宅。新型コロナウイルスの影響で長らく活動を休止していたのですが、このたび町内会さんからクリスマスコンサートのご依頼をいただきました。今年は集会所やその隣の広場にイルミネーションで大々的に飾ることにしたそうで、そのイルミネーションと一緒に音楽を楽しんでいただきたいとのことなので、コンサートはすっかり日が落ちた18時からの開演としました。
出演はうたごえサロンで音楽リーダーを務めているメゾソプラノ後藤優子さん、ピアノ田村聡子さんのお二人。荒井東のみなさんに久しぶりにお会いできるのが嬉しそうな様子で、いつものように会場をクリスマスグッズで飾り付けてくれました。集会所の周りで遊んでいた子どもたちも興味津々の様子で、「今日コンサートあるんでしょ?」と何度も会場を覗きに来ていました。

コンサートに先駆けて、広場のイルミネーションが点灯されました。きらきらと輝く光に子どもたちも大興奮。イルミネーションのトンネルをくぐったり記念撮影をしたりと大はしゃぎで、その様子を町内会のみなさんもニコニコしながら眺めていました。

今回のコンサートは感染防止のため、集会所の中にはお客さんを入れず、窓の外で聴いていただく形にしました。ここ数日に比べて寒さは多少ゆるんだとはいえ、日が暮れてから急激に冷え込む空気に人が集まってくれるか心配でしたが、開演前から続々とお客さんが集まってくれました。特に子どもたちは窓の前に座り込み、開演を今か今かと待っています。
さあお待たせしました、『クリスマスイルミネーション ミニコンサート』の開演です!開け放った窓の向こうに後藤さんと田村さんが登場すると大きな拍手が起こりました。
最初の曲は仙台ゆかりの曲ということで、荒川静香さんのエキシビションで使用された『You raize me up』。プロの声楽家の歌唱を目の前で聴くのは初めての子も多かったでしょうか。みんな圧倒されたように後藤さんの歌声に聴き入り、中には後藤さんの真似をして自分も大きく口を開けている子もいました。続く『ペチカ』は大人から口ずさむ声が聞こえてきました。

クリスマスコンサートということで、クリスマスソングもたくさん登場しました。『赤鼻のトナカイ』『あわてんぼうのサンタクロース』『ジングルベル』によるクリスマスメドレーや、『サンタが街にやってきた』といった曲は、小さい子どもたちも一緒になってみんなで歌ってくれました。子どもたちが元気に歌っている様子を見ていると、気持ちが温かくなりますね。
『もとびとこぞりて』や『さやかに星はきらめき』といった讃美歌はなじみの薄い子も多かったようですが、それでも集中力を切らさずにしっかり聴いてくれていました。やはりCD等ではなく、目の前の演奏を見聞きしているという体験が、子どもたちの関心を強く引きつけるのかもしれませんね。寒い中でも一生懸命歌を聞いてくれる様子に、演奏家のお二人や周りで見ていた大人たちも感心していました。そんなよい子で聴いている子どもたちにと、サンタさんからのプレゼントもありました。
アンコールには、なんと子どもたちに大人気の『紅蓮華』が登場。田村さんがイントロを弾き始めると「紅蓮華だ!」と歓声が上がり、後藤さんと一緒に大合唱していました。まさか今日のコンサートでこの曲が聴けるとは、と大人たちもびっくりした様子でした。
最後は『きよしこの夜』で締めくくりました。キンと冷たい冬の空気の中に響く讃美歌の調べに心が凪ぎ、とても穏やかな気持ちになります。大変なことが多かったこの1年ですが、後藤さんと田村さんが届けてくれた音楽のクリスマスプレゼントで、聴いてくださった方にほっとできるひと時を過ごしていただけていれば嬉しく思います。

 

 

会場にはうたごえサロンの常連さんもいらして、終演後のお二人に「久しぶりねぇ」と声をかけてくれました。コンサートには来れなかった方も、リハーサル前にわざわざ顔を出してくれるなど、みなさん後藤さんと田村さんに会えるのを待っていてくれたようです。お二人も「お元気そうでよかったです」と再会を喜んでいました。
そんな荒井東のうたごえサロンですが、来年1月より再開できることとなりました!1月19日(火)からスタートし、毎月第3火曜日に開催予定です。常連の方も、今日のコンサートで初めてお二人の演奏を聴いた方も、どうぞお誘い合わせのうえご参加ください!