お知らせ
〈文化庁芸術家派遣事業〉榴岡はるかぜ保育園へ
- 2020.12.22
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音楽の力による復興センター・東北は、
文化庁令和2年度文化芸術による子供育成総合事業〈東日本大震災復興支援対応〉を
受託する実行委員会の一員として、音楽プログラムをコーディネートしています。冬将軍到来の冷え込みが、少し緩んだこの日。榴岡はるかぜ保育園に伺いました。出演は、ジャスミン・トリオ。クラリネット菊池澄枝さん、フルート櫻井希さん、ピアノ鷲尾恵利子さんの3人です。
ドレス姿の演奏者が登場すると「かわいい~!」と女の子たちの声。「うたえバンバン」や「ありがとうの花」は、始まるや否や、大きな声で歌い始めました。しっとりとした「白鳥」やショパンの「プレリュード第7番」では、2才児さんたちも、きれいな音のする方をじっと見つめながら聴いています。その真剣な様子に驚きました。
「クラリネットは、何で出来ていると思いますか?」という澄枝さんの質問に「プラスチック!」「黒い鉄!」「黒い木!」と、いろんな声が聞こえてきました。3つの楽器の、一番低い音と一番高い音も聞かせてもらいました。ピアノの一番低い音は、何の音か、よくわからないくらいです。「クラリネットポルカ」や「クリスマスソング」に合わせた手拍子も、音楽に合わせて、みんなとっても上手。アンコールの「パプリカ」は椅子に座ったままで踊り出しました!
「いくつもの行事が中止となる中、こうした、プロの音楽家による生演奏を目の前で聴く機会は、子ども達にとってとっても大事なこと。どうにか子ども達に聴かせてあげたい」と仰っていた園長先生の気持ちが天に通じたのか、無事に、開催することができました。ジャスミン・トリオのみなさんも、今年は子ども達の前での演奏は少ないとのこと。ピアノの鷲尾さんは「子ども達の笑顔にまず、たくさんパワーをいただきました!」と嬉しそう。音楽家と子ども達との心のやりとりが見えたようで、とても幸せな時間でした。