お知らせ

亘理「うたのひろば にゃん♪」_1月

2021.1.14

復興センターでは歌のサークルMorino花ccoのみなさんと協力して
亘理町で月に1回「うたのひろば にゃん♪」を開催しています。

今日でお正月は終わり、各地では小正月の行事がおこなわれることでしょう。年末年始の大寒波が去って、ちょっとひと息つけた今朝です。亘理町は宮城県の南部にあるので、仙台よりも雪解けが早かった様子です。
さて、新年最初の「うたのひろば」には13名の参加者が集まりました。本日の音楽リーダーはソプラノ岩瀬りゅう子さんと松本康子さん、ピアノ富樫範子さんです。

手指を順に回してウォーミングアップしたあと(これが結構難しいのです)、まず岸洋子『夜明けのうた』を歌いました。朗々とたっぷりとしたメロディは初日の出の光景を思い出させるものがあります。「小さな幸せ 守っておくれ」という歌詞に、コロナ禍におびやかされる昨今の日常を重ねて「思いを込めて歌ってみましょう」とアドバイスがありました。
『蘇州夜曲』では胡弓の音をイメージして、音を揺らし、かつ滑らかに歌うことにトライしました。80年前の歌謡曲ですが、今でもその輝きを失うことのない、とても美しいうたですね。蘇州を訪れた人もそうでない人も、水面に移る嫋々とした柳を思い浮かべて、うっとりと歌っていたようです。

会の締めに、岩瀬さんはドニゼッティの歌劇『愛の妙薬』より『人知れぬ涙』を、松本さんはプッチーニの歌劇『トゥーランドット』より『誰も寝てはならぬ』の独唱を披露しました。「私は勝つであろう」という最後のリフレインはとても力強く、わっと大きな拍手が沸きました。人の声が、音楽が、この世間に立ち込めた不安の雲を晴らし、すがすがしい新しい朝をよんできてほしいと切に思います。今年一年がどうか穏やかで、みなさん健やかに過ごせますように、と願うばかりです。