お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_2月 その2

2021.2.24

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

コンサートを間近に控えた合唱団、今月2回目の練習日です。来月7日のコンサートはありがたくも定員に達したそうで、その知らせを聞いたメンバーからは大きな歓声が上がりました。講師の齋藤翠さん、ピアノの目々澤亜紀さんも嬉しそうです。ウォーミングアップでは「本番頑張ろうね」の気持ちをこめて、久しぶりにお互いの肩をマッサージしました。お客様に楽しんでいただけるよう、残りの練習も頑張っていきましょうね。

今日を入れても練習は残すところあと2回。発表曲の練習も最後の仕上げに入っています。
子音の発音は引き算して母音を聴かせること、体全体を使って歌うこと、音は高めにとらないと響きが落っこちてしまうこと・・・そのときごとに翠さんの表現は異なりますが、注意されるのはいつもだいたい同じことです。。言われて意識すればきちんとできるのですが、油断するとおろそかになってしまいがちです。しかし何度も言われているように、練習でできなかったことが本番でできるようにはなりません。本番まであと少し時間がありますから、意識しなくても自然とできるくらいにしていきましょう!
今回の練習で気になったのは、特に音を伸ばすところでだんだんと声の響きが落ちてしまうこと。そうすると曲全体がさびしそうな印象になってしまいます。それを改善するために翠さんが例に挙げたのはゴムウエストのズボンorスカートでした。このゴムがちょうどおへその下辺りにあるくらいにずり下げて履いて、ずり下げたズボンが落ちないようゴムを張るイメージで声を出すとしっかりと声を出すことができるとのこと。さすがにその場で服をずり下げることはできませんでしたが、感覚として分かりやすいですね。それをイメージをしながら歌ってみると、先程はやや頼りなかった声も安定感が増したようです。
声の響きを明るくするために「前歯が見えるような口の開き方で歌う」ということも試してみました。ちょっと歌いにくい部分もあったかもしれませんが、ピアノを弾きながら聴いていた亜紀さんにもその変化が分かるくらい効果がありました。音程が低くても声の響きは明るく、ということも忘れないようにしたいですね。

1時間半があっという間に感じられるほど、メンバーは集中して練習に取り組んでいました。ちょうど1年前、思いがけないことでコンサートが中止になり、それ以降はそれぞれが色々なことを我慢しながら生活せざるをえなくなってしまいました。そんなときにコンサートを開けることに感謝しつつ、来てくださる方々にご満足いただけるような合唱ができるよう、みんなで頑張りたいと思います。