お知らせ

荒井東「音楽サロン」_5月

2021.5.18

仙台市若林区にある復興公営住宅である荒井東市営住宅町内会からの依頼で
2018年4月から音楽を楽しむ会をお届けしています。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

晴れ渡る青空と一面に咲くシロツメクサがまぶしい日です。緊急事態宣言が解除され、集会所での活動が再開できたことを寿いでいるようです。今年度最初となる「音楽サロン」は音楽リーダーのメゾソプラノ後藤優子さんとピアノ田村聡子さんが満を持して登場しました。
参加者も待ちかねていた様子でニコニコと集まってきました。「あれ?〇〇さんが来てないねえ」「電話しよう」「呼んでくるよ」と誘い合っています。この会が住民の方々のコミュニケーションツールの一つになっていたら嬉しいことです。
当面は時間を短縮し、大勢で歌うことを控えて鑑賞をメインとしたコンサート形式でサロンを行なっています。まずは季節にちなんだ『茶摘』に合わせて手遊びを楽しんでいただきました。手拍子しながら両ひざ、肩、頭などをポンポンと叩きます。簡単そうに見えて、けっこうこんがらがってる様子が見えました。脳トレと体操が同時にできて、ほっと場が和みました。
今日のプログラムは「色」。コロナ禍で鬱々と過ごしていた灰色の日々に、ぱっと気分を明るくするような鮮やかな音楽を届けたいという演奏家お二人の気持ちなのでしょう。『ブルー・シャトー』『亜麻色の髪の乙女』『真っ赤な太陽』など色にちなんだタイトルを持つ懐かしの歌謡曲の数々が披露されました。そのほか、田村さんは『夏は来ぬ』をジャズ風の洒落たアレンジで独奏しました。参加者は日常をちょっと離れた特別な時間を久しぶりに味わって満足していた様子でした。

 

演奏後にある参加者と後藤さんが会話していました。しっかり距離をとっていたのがキャッチボールしているようで面白い光景でした。みなさんの元気そうな様子にほっとし、こちらも元気をいただきました。また来月も開催できますように・・・