お知らせ
岩沼「うたのひろば にゃん♪」_11月
- 2021.11.4
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復興センターでは【Morino花cco】【すずの会】と協力して
岩沼市で月に1回「うたのひろば にゃん♪」を開催することになりました今年の秋はいつになく暖かい日が続いて、街中の樹々の葉は例年よりゆっくりと色づいているようです。何をするにも良い季節、「うたのひろば にゃん♪」で芸術の秋を楽しみましょう。今日も音楽リーダーを務めてくださるのは、仙台オペラ協会のソプラノ岩瀬りゅう子さんと松本康子さん、ピアノは富樫範子さんです。
まずはすっかり体操係が定着した松本さんのリードで、体と顔の筋肉をほぐす体操をしました。マスクの下のお顔は見えませんが、みなさんしっかり目元・口元・頬の筋肉も動かしていました。世間ではマスクのせいでお顔がたるむ<マスクたるみ>なる肌トラブルが増えているのだとか。おうちでもぜひ意識して表情筋を動かしてみてくださいね。
今日は最初に岩瀬さんが『雨降りお月さん』を歌ってくれました。良く晴れた気持ちの良い秋の朝に、心が暖かくなるようなすてきな曲を聴けて、みなさん自然と笑顔が浮かんでいました。
さて、次はみんなで歌うコーナーです。まず最初の曲は『ローレライ』。こちらはリクエストがあった曲だそうです。歌い出すと、朝イチだというのにみなさんびっくりするほど大きな声が出ていました。今日は男性の参加者がいつもより少し多かったのですが、彼らの声量に引っ張られて女性のみなさんもいつもより声が出ていたように感じました。あんまり上手なので、岩瀬さんからはラストのフェルマータや装飾音符も意識して歌ってみてください、とさらなるテクニックもアドバイスされました。
調子が出てきたところで、次に歌ったのは『フニクリ フニクラ』です。日本では鬼のパンツに関する替え歌が有名ですが、原曲はイタリアの登山鉄道のCMソングです。この曲は男女に分かれた掛け合いをしたり、<フニクリフニクラ・・・>と繰り返すところではクレッシェンドを意識した歌い方をしながら元気に歌いました。3曲目は雰囲気を変えて『エーデルワイス』を歌いました。ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の劇中歌で、トラップ大佐が子どもたちに語りかけるように弾き語りで歌っているシーンが印象的な曲です。その様子をイメージして「さっきは元気に歌いましたが、今度は優しく語りかけるように歌ってください」という岩瀬さんのアドバイスを受けて、みなさん歌詞とメロディをじっくりと味わうように歌っていました。
そのあとは『秋の夜半』と『家路(遠き山に日は落ちて)』の2曲を歌いました。どちらも深まる秋にぴったりの曲ですね。『家路』は夕方になると子どもたちに帰宅時間を知らせるために流されることが多い曲なので、音楽を耳にしながら家路を急いだ幼少期を思い出す方も多いのではないでしょうか。物思う秋、歌をとおして昔に思いをはせるのもいいかもしれません。最後は松本さんと岩瀬さんのお二人で『彼方の光』という曲を歌ってくれました。この曲は「リベラ」というイギリスのボーイソプラノユニットが歌っている曲で、日本でもドラマの主題歌やCMソングに採用されています。松本さんはお仕事でこの曲を歌うことになったそうですが、リベラの天使のような歌声を聴いたときに「オペラで<夜の女王>や<カルメン>といった激しい気性の女性を演じた私が、こんな曲を歌っていいの・・・?」と感じたというエピソードをお話してくれました。
そんなことをおっしゃいますが、お二人のハーモニーで歌われた『彼方の光』はもちろん素晴らしかったです!松本さんは情熱的な愛の歌をよく歌ってくれますが、そうした曲とはまた違う印象の歌声に、参加者のみなさんもうっとりと聴き入っていました。今日も盛りだくさんの内容だった「うたのひろば にゃん♪」、お楽しみいただけたでしょうか。
いつも「自分が歌うんじゃなくて、みんなの歌を聴きに来てるんです」と言っていた方が、今日は大きな声で歌ってくれていました。思い切って声を出すと、想像以上に体も心もスッキリします。音楽を楽しみながら元気になれるうたのひろば、ぜひまたご参加くださいね!(この事業は令和3年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました。)