仙台市東部の宮城野区にある福室市民センターで、福室若葉町内会・高砂西区町内会・福室新井田前町内会の3町内会合同での「いきいきサロン復興コンサート」が開催されました。出演は、仙台フィルからVn.柳澤直美さん、佐々木亜紀子さん、Va.清水暁子さん、Vc.八島珠子さんの4名による弦楽四重奏でした。ここ1週間ほどで仙台は一気に寒くなりました。会場の軽体育館は天井が高く、コートを着たままのリハーサル開始となりました…。

福室市民センターは津波浸水地域からそう遠くないため、震災時には200名の方が避難していました。また、周辺は宅地被害と住宅被害も大きかった地域です。今回は町内のみなし仮設にお住まいの方と、一人暮らしのお年寄りの方をお招きしてのコンサートと食事会でした。人数が160名と多く、始まる前はガヤガヤと賑やかでした。ところがコンサートが始まってみると、みなさん真剣に聴き入っているのが伝わりました。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」やボッケリーニ「メヌエット」など、どこかで聴いたことのあるクラシックの名曲を前半に、「アメイジング・グレイス」を挟んで後半は演歌や唱歌が並びました。「ご存知の方はどうぞ口ずさんでください」との柳澤さんの呼びかけもあって、「悲しい酒」や「赤とんぼ」ではあちらこちらから歌声が聞こえました。

昼食会には出演者のみなさんも参加しました。先に食べ終わった皆さんがたくさん声をかけてくれました。「とってもよかったです～」「生演奏なんて久しぶりに聴いたわ！」「オーケストラのコンサートにも行ってみたいんだけど、今度はいつ演奏するの？」「仙台フィルも第九はやる？」なんて質問もいただきました。ホールでの演奏会でもぜひお会いしましょう。その時はどうぞ声をかけてくださいね！