お知らせ

亘理「うたのひろば にゃん♪」_1月

2022.1.20

復興センターでは歌のサークルMorino花ccoのみなさんと協力して
宮城県亘理町で月に1回「うたのひろば にゃん♪」を開催しています。

新年最初の亘理町「うたのひろば にゃん♪」は、穏やかな冬晴れの中で開催することができました。音楽リーダーを務めるのは仙台オペラ協会のソプラノ岩瀬りゅう子さんと、ピアノの阿部恵美子さんのお二人です。宮城県でも感染が再拡大しているなか、どのくらいの方が来てくださるだろうと思っていましたが、開場時間になると次々に人が集まってきました。人数が増えてもソーシャルディスタンスを保ちつつ、今日も楽しく歌っていきましょう。
今日のウォーミングアップでは声出しもかねて、季節の唱歌メドレーを歌いました。『春の小川』や『紅葉』などよく知る曲ばかりだったのでホワイトボードに曲名と歌い出しの歌詞だけ書いてお見せしたのですが、みなさんしっかりとそらで歌えていました!

プログラムの最初は『めだかの兄妹』を歌いました。この催しが「うたのひろば”にゃん”」なので、歌詞にニャンニャンと出てくる曲を選んだとか。さらにはトラも出てくるので、寅年最初のうたのひろばにピッタリですね。三拍子のほのぼのとしたメロディに合わせて体を揺らしながら、楽しく歌いました。
続いて歌ったのは『蛍の光』。卒業式の定番ソングだったり、お店の閉店時間に流れたりと耳にする機会は多い曲ですが、今日はあまり歌われる機会のない4番まで歌いました。特に戦時中の世相が色濃く出ている3・4番の歌詞を歌っていると、胸に様々な思いがこみ上げます。日本の曲だと思われがちですが、原曲はスコットランド民謡の『オールド・ラング・サイン』という曲です。スコットランド民謡は日本の民謡・童謡と同じ<ヨナ抜き音階>と呼ばれるファとシを使わない音階で作られているので、日本人にとってとてもなじみやすいんだそうですよ。
3曲目に歌ったのは『ねこふんじゃった』。ピアノを習ったことがなくても、教室のオルガンや鍵盤ハーモニカで弾いたことがある人も多いのではないでしょうか。この曲にもしっかり歌詞がついていて、最後まで歌うとかなり長いです。こちらも”にゃん”という会のタイトルから選ばれました。そのあとは『三百六十五歩のマーチ』を歌いました。サビの部分はリズムに合わせて腕を振り・足踏みをしながら元気よく!体を動かしながら歌うと、より気分が晴れやかになりますね。
最後に歌ったのは『母の歌』という曲でした。歌詞からもメロディからも、我が子を慈しむ母の温かい愛情が感じられる素敵な曲です。ほとんどの人が初めて歌う曲で、さらに音やリズムの取り方が少し難しかったのでみなさんちょっと苦戦していましたが、最後は「子守唄のように優しく歌ってください」といった岩瀬さんの言葉通り、柔らかな歌声を響かせていました。

終わりに、岩瀬さんがさだまさしさんの『いのちの理由』を歌ってくれました。誰もが幸せになるために生まれ、生きていること。悲しみのあとにはきっと喜びがあること。世界中が重苦しい空気の中で日々を過ごしている今、寄り添い励ましてくれるような歌詞がすぅっと心にしみこんでくるようでした。

今日は全部で5曲(+ウォーミングアップ1曲)歌いましたが、1曲1曲が長かったので、けっこう疲れたかもしれませんね。年末年始をゆっくり過ごして体がなまっている今日この頃、歌って動いて体力をつけていきましょう!(この事業は令和3年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました。)