お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_1月

2022.1.28

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

1月も末ですが、みやぎの「花は咲く」合唱団は今日が練習始めです。半分くらいの人数が参加してくれたら嬉しいな、と思っていたスタッフの予想を裏切って、メンバーが次々と練習会場に集まってくれました。講師の齋藤翠さん、伴奏の目々澤亜紀さんもほっとした様子です。予断を許さない状況ではありますが、今年もできる限りの感染防止対策をとりながら練習をしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

ウォーミングアップでは腹式呼吸の確認や体側を伸ばすストレッチなどを丁寧に行い、年末年始に硬くなってしまった体をほぐし、歌うための準備を整えました。自宅でも一日一回は行って、歌うための体作りをしていきましょう!

 

 

昨年最後の練習で、翠さんから「お休みの間に音取り用のCDを聞いて、美しい声の出し方のイメージをつかんでください」と課題が出されていました。CDは聞いてくれましたか?と尋ねる翠さんに「はい!」と返事があったので、さてその成果やいかに・・・とさっそく歌ってみると、何ともいい声で歌えているではないですか!前回までは随所に自信のなさが感じられていましたが、音程が安定していて、声の響かせ方もしっかり意識しているのが分かります。最後の練習から一ヶ月空いてしまい、実は心配していたという翠さんも「みなさんすばらしいです!」と安心した様子でした。
もちろん、より良い合唱にするために改善できることはまだたくさんあります。今日の練習で特に気を付けたのが、<歌うときは胸をしっかり開くこと>です。翠さんが実際に舞台で歌うときの姿勢を見せてもらうと、”胸を開いて”と言われて想像するよりさらに大きく胸を開き、肩甲骨をぐっと寄せているのが分かります。こうすると首からも余計な力が抜けて、いい声が出せるのだとか。さらに下あごではなく、上あごを動かすイメージで言葉をさばくことで響きが明るくなることも教わりました。これがメンバーにとってイメージしやすい例えだったようで、声の響きがずいぶんと変わったように感じました。

 

 

練習終わりに、あるメンバーが「久しぶりに歌った~。気持ち良かった」と言っていました。合唱団ではもちろん練習のために歌っていますが、歌うことで体や心の健康につながっている部分もあると思います。色々と心配なことが多い今日この頃ですが、みんなで楽しく歌える場を継続できるようにしたいと感じた練習日でした。