お知らせ

岩沼「うたのひろば にゃん♪」_3月

2022.3.3

復興センターではオペラ愛好会【Morino花cco】【すずの会】と協力して
2020年秋から宮城県岩沼市で「うたのひろば にゃん♪」を月に1回、開催しています 

   3月に入ったばかりの今朝は、短い時間ですがさぁっと雪が舞いました。季節は進んだり戻ったりしながらじわじわと移り変わっているのでしょう。思いがけない雪模様でしたが、音楽リーダーの仙台オペラ協会ソプラノ岩瀬りゅう子さんと松本康子さん、ピアノの富樫範子さんは春らしい曲をたくさん用意してきてくれました。

ウォーミングアップではストレッチと一緒に『春よ来い』に合わせた体操も。歌いながら足踏みしたり体側を伸ばしたりして、気持ちよく体を動かしました。

プログラムの最初は野口雨情作詞の『春の歌』。何度も出てくる<うらら>という言葉に、柔らかな春の日差しが照らすあちらこちらの春の情景が目に浮かぶようです。また、昭和12年に国民歌謡の1つとして発表された『春の唄』も歌いました。こちらは<赤い花束>や<青い野菜>など色彩が感じられる曲で、春の訪れを喜ぶ躍動感のあるメロディに心が浮き立ってくるようです。みなさんの歌声も一段と大きくなっていました。
今日は桃の節句ということで、『うれしいひなまつり』も歌いました。1番は聴いたり歌ったりする機会も多いですが、最後の4番までとなるとあまりなじみがない人もいたのではないでしょうか。自分のために雛人形を飾ってもらって、うれしいような恥ずかしいような気持ちになった幼いころを思い出しますね。

また、先月のうたのひろばで松本さんが歌ってくれた『春よ、来い』を、今日はみんなで歌いました。美しい日本語でつづられた歌詞は歌っていて心地よく、じっくりと味わって歌いました。松本さんのこだわりとして「<ひとつ ひとつ 香り始める><ずっと ずっと 待っています>という歌詞は、次のパートの盛り上がりに向かって大事に歌ってほしい」とのこと。少し意識するだけでも歌に奥行きが出てきました。

ミニコンサートで岩瀬さんが歌ってくれた『お母さんは春』という曲は、子どもを慈しむお母さんのイメージを春という季節に例えた曲です。曲の中でお母さんに対して<ママ、かあさん、おふくろさん>と呼びかけているのですが、その歌詞を歌う岩瀬さんの声がとても優しく柔らかくて、ほっこりとした気持ちになりました。
松本さんが歌ったのは『アンパンマンのマーチ』でした。歌う前に松本さんが「ちょっと風変わりな感じで歌わせていただきます」と言っていたのでどういうことかと思っていたら、まさかのオペラ調!基本のメロディはおなじみのものですが、曲調が壮大なものになっていて、本当にオペラのワンシーンのようです。また、改めて聴くとこの曲は歌詞が本当に素晴らしく、エネルギー溢れる松本さんの歌声を相まって思わず目頭が熱くなりそうでした。

岩沼でのうたのひろばは、今日が今年度最後の開催でした。ジャンルもテーマも多岐にわたるたくさんの歌を歌ってきましたが、いかがだったでしょうか。懐かしい曲との再会や、今まで知らなかった曲との出会いなど、そのときどきでお楽しみいただいていたらうれしく思います。
次は4月7日に開催予定です。ぜひまた足をお運びくださいね!

 〈この事業は、令和3年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました〉