お知らせ

田子西第二「歌う♪こだまの会」5月

2022.5.17

復興センターは仙台市宮城野区にある田子西第二市営住宅〈田子西こだま町内会〉と協働し、
2018年10月から「歌う♪こだまの会」を開催しています。

新型コロナウィルス感染症の影響で中止となっていた「歌うこだまの会」、ようやく今年最初の開催にこぎつけました。音楽リーダーのソプラノ大河原真歩さんとピアノ稲垣達也さんも昨年のクリスマスコンサート以来の登場でしたので、「久しぶりですね~」と嬉しそうでした。会場には折り紙で作った藤の花が爛漫と咲き誇り、甘い香りが漂ってくるかのような錯覚をおぼえるほどでした。手芸や工作が得意な住民の方が毎回心を込めて飾ってくださるのです。いやはや見事ですね。
久しぶりということで、ストレッチや発声を入念におこないました。顔の筋肉を意図的に大きく動かして「う、い、う、い、…」と発音したのち、真歩さんは日常的な言葉を応用して、唇や頬を大きく動かすことと唇をしっかり使って破裂音を意識することをアドバイスしました。

みんなで歌ったのは、伸び伸びはつらつとした三拍子の『みかんの花咲く丘』とちょっと憂いを含んだしっとりした余韻のある『花の街』です。同じ春を歌った曲でもこんなに表情が違うんですね。
今日は懐かしの歌謡曲を題材に曲当てクイズコーナーが新登場、真歩さんが鍵盤ハーモニカで吹くイントロを聞いて、客席からは「あ~なんだっけ」「歌はわかるのに…」「…タイトルが出てこない」といろんな声が聞こえてきました。これはけっこう脳トレにいいですね。ある方が作詞家名や歌手名も込みで5問中4問を正解し、初の優勝者となりました。おめでとうございます!

終盤の講師演奏として真歩さんは『サウンド・オブ・ミュージック』を歌い、みなさんは久しぶりの生の歌声に聴き入っていました。稲垣さんはピアノソロで『銀河鉄道999』を披露し、一人でバンド演奏するかのような縦横無尽の手さばきにみなさんは圧倒されていた様子でした。
アンコールは『ハナミズキ』でした。真歩さんは「返礼」「永続性」「私の想いを受けとめてください」というハナミズキの花言葉を引用して、「平和な日が続いてほしいですね」と祈るように歌い上げました。みなさんはその歌にじっと耳を傾けていました。
次回は7月を予定しています。また元気でお目にかかれますように!