お知らせ

雄勝オーリンクオーケストラ練習会_5月

2022.5.23

石巻市雄勝公民館で活動する社会人サークル「雄勝オーリンクオーケストラ」。
(公財)音楽の力による復興センター・東北では、指導・編曲のために
クラシックギター奏者/作編曲家の小関佳宏さんを派遣しています。

今年度初めての訪問は、青い空の下、気持ちのよい一日となりました。釜谷トンネルを抜けて坂を下り、海沿いに左折しようとすると…「あれ?!」また、道路が変わっていて驚きました!もう何年も工事をしていましたが、数年前に完成していた防潮堤の、最上部と同じ高さにある道路へと接続されており、記憶にある視界の高さと違って、一瞬どこにいるのかわからなくなるようでした。震災から11年が過ぎ、その間にも、大きな地震が続いています。一時期に比べればずっと少なくなりましたが、今でも工事車両とすれ違うことのある、半島部です。

3月以来となった練習会、今日は5人の参加です。市外へ引っ越されたリコーダーのNさんも、久しぶりに参加してくれました。立ち上げの時からムードメーカーであった頑張り屋のNさん、緊急事態なども挟み、ほぼ一年ぶりの嬉しい再会です。

今日の楽器編成は、リコーダー、アルト・サックス、アコーディン、キーボード、ベース。そこに、指導の小関佳宏さんのギターと、スタッフCがピアノ(キーボード)で加わります。「北国の春」を、テンポを落として、段々早くならないように、お互いの音を聴きながら演奏する練習をじっくりとやってみた後、原曲を改めて聴いてみると、思っていたよりもアップテンポであったことが発覚。それなら、そのテンポでやってみようと挑戦しました。「弾けない!💦」との声多数でしたが、みなさん繰り返しているうちに少しずつ慣れてきているようでした。和声の進行の違いによって「ここは(主人公は)どんな気持ちだと思いますか?」と小関さんから質問が。ひとりひとりが、思ったこと、想像した雰囲気や主人公の気持ちを、言葉にしてみる、ということも初めてしてみました。そして、こんな気持ちかもしれないね、と意見を共有してからもう一度演奏してみると…あら不思議。先ほどまでよりも、音楽にまとまりと、方向性が少し見えてきました。まだお披露目したことのない「北国の春」。今年度の文化祭が開かれるようでしたら、ぜひこの曲をみんなで演奏したいと思います。

他にも夏に向けての「雄勝音頭」やリコーダーソロが素敵な「Summer」、「G線上のアリア」「ロンドンデリーの歌」など。また、めずらしく基礎練習の時間では、小関さんがキーボードの前に!音価(音の長さ)に気をつけながら音階を吹いてみたり、周りの音を聴きながらロングトーンをしてみたり。「こういう練習をすると、練習したなぁ~!て気になりますね!」小関さんの一言に、たしかに!と大笑いです。今日はリコーダーのNさんの参加も嬉しくて?、久しぶりだったこともあり、時間をオーバーして20:30近くまでの練習となりました。

今年の秋の文化祭が開かれるかどうか?は、まだ今後の話し合いのようです。3年ぶりの開催は、新しい公民館での初めての文化祭となります。コーラスサークルや、郷土芸能保存会のみなさんとの共演、今年こそ叶いますように…!〈この公演は、令和4年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました〉