お知らせ
田子西「うたカフェ♪」_7月
- 2022.7.15
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仙台市宮城野区にある復興公営住宅の田子西市営住宅ではk
町内会主催のサークル活動として、この住宅とその周辺にお住まいの方々の
交流の場「うたカフェ」を2014年10月から始めました。
昔なつかしい歌声喫茶にヒントを得て、みんなで歌を楽しもうという趣向です。
復興センターでは仙台オペラ協会と協働し、音楽リーダーをコーディネートしています。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)すっかり梅雨に逆戻りしたようなお天気が続く仙台です。
実は田子西の「うたカフェ」は悪天候にぶつかることがほとんどなく、参加者に強力な晴れ女・晴れ男がいるのでは?と時々話題になるほどでした。けれど今日も一日雨の予報。音楽リーダーを務める仙台オペラ協会のソプラノ松本康子さん・岩瀬りゅう子さん、ピアノの富樫範子さんがリハーサルをしている間も弱い雨が降っていたので、今日は久しぶりに雨のうたカフェかなぁと思いきや!スタート時間を前にぴたっと雨が止みました。「喫茶ひこ」のマスター西垣信彦さんもうたカフェの晴れパワーに驚いていました。みんなで体操と脳トレを兼ねた手遊びを行って、歌う準備を整えます。
雨は続けど、気付けば7月も半ばです。松本さんたちは夏らしい歌をたくさん用意してきてくれました。最初の曲は『VACATION』。♪ヴイ(V)・エー(A)・シー(C)・エー(A)・ティーアイオーエヌ(TION)の歌い出しで始まる、アップテンポの楽しい曲です。「私が生まれる前に流行した曲で、たぶんみなさんのほうがご存知だと思いますが・・・」という松本さんの言葉通り、松本さんが何回も練習したというこの曲を、参加者はさらりと歌いこなしていました。次に歌ったのは『すいかの名産地』。すいかのCMソングかと思っていましたが、全部で3番まであるんですね。耳に残りやすいメロディで、ついつい口ずさんでしまいます。
さらに真夏の恋の歌、『恋のバカンス』と『真赤な太陽』を歌いました。『真赤な太陽』では、より美空ひばりさんらしく歌うコツは【鼻】だという松本さん。「歌い出しから<んんまっかにもぉえるぅ~>と鼻を通して声を出しましょう!」と説明しながら実演されて大笑いしつつ、その熱い指導に応えて参加者もひばりさん風の歌い方にチャレンジ!みなさんだんだんと楽しくなってきて、とても大きな声で合唱していました。
会の最後には、3人から音楽の贈り物がありました。富樫さんが弾いてくれたのは『サマー・ホリデー』。レトロでポップなメロディーが、夏休みの楽しい気持ちを思い出させてくれるようです。参加者も体でリズムを取りながら聴いていました。
松本さんはリクエストがあったサザンオールスターズの『みんなのうた』を歌ってくれました。男性の曲なうえ、クラシック等とは全く違うジャンルの曲で練習には随分苦労なさったと思いますが、その歌いっぷりはさすがの一言。サビの部分ではみんなで手を揺らして音楽にノり、さながらライブのようでした。曲の最後には<真夏の恋人はYou~♪>と歌いながら参加者に手を差し伸べるシーンもあり、大いに盛り上がりました。
締めの一曲は岩瀬さんの『ユー・レイズ・ミー・アップ』でした。「みなさんを前向きな気持ちにさせてくれる一曲をと思って選んでみました」というお話のとおり、優しく、けれど力強く背中を押してくれるような歌声でした。田子西市営住宅では、しっかり感染対策をしながらうたカフェや体操教室、ダーツなど、住民が集える催しを続けています。そうした場もひとつの見守りの形だと考えている町内会長さんは、「出かける目的があるというのが大事なんです」とお話していました。月に一度のこの時間が、みなさんの心身の健康づくりの一助になっていれば嬉しく思います。次回の開催は8月19日。暑さ厳しい折かと思いますが、ぜひまたお顔を見せてくださいね。