お知らせ
亘理「うたのひろば にゃん♪」_8月
- 2022.8.18
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復興センターでは歌のサークルMorino花ccoのみなさんと協力して
宮城県亘理町で月に1回「うたのひろば にゃん♪」を開催しています。
〈この公演は、令和4年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました〉
お盆を過ぎた途端、朝晩の風にほんのり秋らしさを感じるようになりました。今朝の宮城は朝から久しぶりにまとまった雨が降っていたので、さらにひんやりとした空気。このまま順調に秋に向かってくれれば・・・と思ってしまいます。
厳しい暑さに加え、お盆中にお子さんやお孫さんが帰省していた方も多かったのか、参加者はちょっとお疲れ気味のご様子。そんなときは無理をせず、マイペースに楽しんでいってくださいね。おなじみの音楽リーダーは仙台オペラ協会ソプラノ岩瀬りゅう子さん、松本康子さん。ピアノ伴奏は阿部恵美子さんが務めます。本日最初の曲は『静かな湖畔』です。全員で通して歌った後、輪唱にも挑戦しました。よく知っている曲だから簡単・・・かと思いきや、1回目のチャレンジでは先に歌い出したグループが追いかけるグループの声につられてしまっておやおや?な感じに。自分たちでもそれが分かったらしく、「あれー?」と苦笑いでした。それでも2回目にきちんと修正ができたのはさすがです。感覚を掴んだところで、輪唱のタイミングを4小節→2小節→1小節とだんだんと短くしていきました。1小節しかずれていないと、何だかどんどん急かされているようで、慌ただしい気持ちになります。歌い切ってから「目が覚めたわ~」と仰る方がいたように、なかなか良い朝活になりました。
次に歌ったのは『銀座カンカン娘』。岩瀬さんから「固くならないで、ブギウギのリズムに乗って歌いましょう」とアドバイスされた通り、みなさん自然に体を揺らして歌っていました。続く『さよならはダンスの後に』では、奔放で快活なカンカン娘のイメージから一転、胸の内にじっと思いを溜めこんでいるような女性の思いを、ルンバロックのメロディに乗せて歌いました。いつも歌う前にみんなで歌詞を朗読するのですが、岩瀬さんが「こういった曲はやっぱり彼女ですよね」と松本さんに振りました。それを受けて、もう自分に気持ちがない恋人に対する複雑な思いを情感たっぷりに読み上げる松本さんに、参加者から拍手が起きていました。他にも『時代』『高校三年生』といった名曲を、伸びやかに声を響かせて歌いました。少し前に常連さんから「さだまさしの曲をみんなで歌いたい」というリクエストがありました。いい歌がたくさんあるので、岩瀬さんもどの曲にしようか悩んだそうですが、今回は「とても素敵な歌なので、ぜひみなさんと歌いたいと思って」と『いのちの理由』を選んできてくれました。以前に岩瀬さんご自身が歌ってくれたことを覚えていたようで、みなさん「あぁ、いい歌だよねぇ」と頷いていました。長い曲なので、今日と次回の2回に分けて練習することにしたのですが、今日だけで前半を歌いこなせてしまったので、岩瀬さんもびっくりしていました。
ミニコンサートでは、岩瀬さんは『明日への手紙』を歌ってくれました。<元気でいますか 大切な人はできましたか>という静かな問いかけで始まるこの曲は、未来の自分に語りかける優しく温かい歌詞が印象的です。思い出を大切に抱えながら、それを拠り所に今を懸命に生きようとする前向きな歌詞に、優しく背中を押してもらっているような気持ちになりました。
松本さんは「全ての営みは愛のおかげ、という気持ちを込めて」と『愛の讃歌』を披露しました。岩瀬さんがよく「松本さんが歌う”愛”の歌は本当にすばらしい」と仰るように、今日の『愛の讃歌』も思わず息を潜めて聴き入ってしまうほどでした。すばらしい演奏を聴くと活力が湧いてきて、元気になりますね。みなさん目を輝かせて耳を傾けていました。
帰りがけに参加者のお一人が声をかけてくださり、「これに参加した後は、楽しい気持ちが一日続くのよ」と笑顔でお話してくれました。朝から声を出して歌ったり素敵な演奏を聴いたりすることで、体にも心にも良い効果が表れているのでしょう。みなさんが楽しく生活する一助になれているようで、とても嬉しく思いました。
次回は9月15日に開催予定です。その頃にはもう少し涼しくなっているでしょうか?どうぞ体調に気を付けて、また来月お会いしましょうね。