お知らせ
亘理「うたのひろば にゃん♪」_10月
- 2022.10.20
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復興センターでは歌のサークルMorino花ccoのみなさんと協力して
宮城県亘理町で月に1回「うたのひろば にゃん♪」を開催しています。
〈この公演は、令和4年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました〉朝晩は冷え込むようになったものの、日中は日が差せば温かく過ごしやすい日が続いています。今日の亘理は朝からよく晴れていて、日向を歩いてきた参加者は「今日はあったかいねぇ」と着込んでいた上着を脱いでいました。やや風は強いものの、気持ちのいい青空に自然と気分も上向きます。そんな気持ちを声に乗せて、今日も元気に歌っていきましょう。今月末のハロウィンにちなんで、お世話役の方が小道具を用意してくれたので、音楽リーダーのソプラノ岩瀬りゅう子さん・松本康子さん、ピアノ阿部恵美子さんは魔女の帽子やカチューシャをつけて登場しました。
今日はとにかく曲数が多いので、しっかりウォーミングアップをして歌う準備をしました。まずは松本さんのリードで体ほぐしと発声練習。そのあとは岩瀬さんと一緒に『幸せなら手を叩こう』に合わせて体を動かしました。幸せなら手を叩き、足を鳴らし、肩を叩き、最後には「イエ~イ」とピースサイン。写真を撮るときくらいしかしないピースサインですが、みなさん恥ずかしがらずにやってくれました。
みんなで歌う1曲目は『山賊の唄』。初めて聴いたという人が多かったですが、1フレーズごとに追いかけっこして歌うので、岩瀬さん・松本さんのリードに続いて歌うとあっという間に覚えられました。では次は皆さんがお先に、と今度は岩瀬さんたちが追いかける形にしてみても、しっかりと歌えていました。その次は「りんごの季節になると歌いたくなるんです」と選ばれた『リンゴのひとりごと』。今度はみなさん知っている曲でした。八百屋の店先に並びながら故郷のりんご畑を思い出しているりんごのあどけなさが何とも可愛らしい一曲ですね。
お次も季節の歌『まっかな秋』。この曲を歌うポイントとして、岩瀬さんは「”真っ赤”という言葉に思いをたくさん込めて歌うと、歌が生きると思いますよ」とアドバイスしてくれました。そのアドバイスを受けて1番を女性、2番を男声に分かれて歌い、最後の3番を岩瀬さんと松本さんが二重唱で歌って、それぞれの思いがこもった歌声を響かせました。この曲に出てくるたくさんの”真っ赤なもの”のように、秋は他の季節に比べて鮮やかな色にあふれているように思います。歌を通して改めてその美しさを噛みしめました。他にもゆったりとした気持ちになれる『こもりうた』や『遥かな友に』、そして最近みんなで練習している『いのちの理由』など、全部で6曲を歌いました。ミニコンサートの時間に松本さんが歌ってくれたのは『オンブマ・ライ・フ』。この曲を歌うにあたり、ある人から「自然や木々に感謝して、森の中にいるような気持ちで歌って」とアドバイスされたという松本さん。その言葉通り、伸びやかな旋律を歌い上げる歌声を聴いていると雄大な自然が感じられ、心地よく音楽に耳を傾けることができました。
岩瀬さんが歌ったのは『箱根八里は』。有名な【♪箱根の山は天下の嶮~】で始まる曲とは異なる民謡で、歌詞は【箱根八里は 馬でも越すが 越すに越されぬ 大井川】で全部です。岩瀬さんも歌う前に「2分くらいで終わっちゃう曲です」と紹介していたようにとても短い曲でしたが、オペラ歌手が歌う民謡の迫力はものすごいものがありました。オペラの曲を歌っているときとはまた違う歌声に、みなさん圧倒されたように聴き入っていました。色んなジャンルの曲が登場した本日のうたのひろば、お楽しみいただけたでしょうか。たくさん歌ったので、今夜はよく眠れると思います。寒くなるにつれ、運動不足が気になってきますから、おうちでもぜひ声を出して歌ってみてくださいね。