お知らせ

岩沼「うたのひろば♪にゃん」_11月

2022.11.10

復興センターではオペラ愛好会【Morino花cco】【すずの会】と協力して
2020年秋から宮城県岩沼市で「うたのひろば にゃん♪」を毎月1回開催しています。
〈この公演は、令和4年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました〉

11月に入ったというのに、日中は上着もいらないほどポカポカ陽気が続いています。岩沼も朝一番こそ冷え込んでいましたが、日が昇るとどんどん気温が上がりました。換気のために窓を開けていても寒くないのは助かりますが、一方で冬の寒さはやや厳しいという予報も出ているそうなので、冬支度も進めていかないとですね。ひとまず今日は歌うことで冬に備えて体力をつけていきましょう!音楽リーダーは仙台オペラ協会ソプラノ岩瀬りゅう子さん・松本康子さん、ピアノ伴奏は富樫範子さんです。

今日は色んな恋や愛情の歌がたくさん登場しました。まず最初の曲は『涙のリクエスト』。若者のちょっと切ない恋模様をアップテンポなメロディに乗せて歌いました。テンポが速く言葉数も多いので、1曲目から口周りの筋肉をずいぶん動かしました。マスク生活で表情筋を動かすことが減っているので、ちょうど良いトレーニングになったかもしれません。2曲目の『冬が来る前に』は、紙風船の2人のように男性と女性のパートに分けて歌ってみました。3曲目に歌ったのは『平城山(ならやま)』という曲は、平城山丘陵にある磐之媛命(いわのひめのみこと)の陵をテーマに詠まれた2首の短歌に曲がつけられたものです。いかにも日本らしい曲で、琴の音色を思わせるピアノの伴奏もとっても素敵でした。短い曲の中にもしっかり緩急があり、心に染み入る一曲でした。
続いては夫婦の曲を2曲。まずは長年連れ添った妻への思いを歌った『おまえに』。作曲者自身が長年支え続けてくれた妻への感謝の念を込めてつくった作品ということで、相手を思いやる気持ちが伝わる素敵な歌です。「この曲はやっぱり男性に歌ってほしいですね」という岩瀬さんの提案で、男性陣に前に出て歌ってもらいました。場数を踏んでだいぶ慣れてきたのか、堂々と歌うその声に女性陣もうっとりです。「秋らしくしっとりと終わろうかと思いましたが、やっぱり最後は愛です!」と岩瀬さんが最後の曲に選んだのは『新妻に捧げる歌』でした。これから始まる新しい生活に胸ふくらませる若夫婦の姿が目に浮かぶような、温かくて幸せな気持ちになる曲です。先ほどは男性だけで歌いましたが、今度は男女2人ずつが夫婦役として岩瀬さんに連れ出され、みんなの前で歌いました。指名されなかった人たちはホッとひと安心・・・かと思いきや、「今歌わなかった人は2番ですよ!」と結局は全員一度は前に出て歌うことに。ちょっと恥ずかしいですが、一緒に歌うだけでなく、誰かに聴いてもらうのも張り合いが出て楽しいものですね。

 

 

ミニコンサートでは、岩瀬さんは松本さんと富樫さんを”ヘイ!ヘイ!係”に従えて『勇気100%』を、松本さんは愛する人の幸せを願うベッリーニ作曲の歌曲『喜ばせてあげてください』をイタリア語で歌ってくれました(写真は「ヘイ!ヘイ!」と盛り上がっている岩瀬さんと松本さんです)。ジャンルは全く違う曲でしたが、どちらも聴いていて心が豊かになり、晴れやかな気持ちになれる演奏でした。

次回の開催日は12月1日。早いもので、今年最後の「うたのひろば」です。これから寒さも本格化してくるでしょうから、体調にはお気をつけてお過ごしください。また来月、元気にお会いしましょう!!