お知らせ

岩沼「うたのひろば♪にゃん」_12月

2022.12.1

復興センターではオペラ愛好会【Morino花cco】【すずの会】と協力して
2020年秋から宮城県岩沼市で「うたのひろば にゃん♪」を毎月1回開催しています。
〈この公演は、令和4年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました〉

月が替わったとたんに冬の冷え込みがやってきました。肌をさすような冷気に、いよいよ本格的な冬がやって来たなぁと感じます。12月に入って早々ではありますが、岩沼うたのひろばは本日が歌い納め。音楽リーダーの仙台オペラ協会ソプラノ岩瀬りゅう子さんと松本康子さん、ピアノの富樫範子さんと一緒に、一足はやいクリスマスソングを楽しみましょう!今日は岩瀬さんがクリスマスカラーのスカーフを持ってきてくださったので、みんなでちょっとおめかし。ある男性は療養中の奥様に見せたいからと、スカーフ姿で岩瀬さんと写真を撮っていました。小さな小物でも、いつもと違う装いをするとワクワクしますね。

さて本日のうたのひろば、まず初めにハンドベルで『きよしこの夜』を演奏しました。初めて扱う楽器におっかなびっくりで鳴らす人や高らかに鳴らす人など音色は様々。たまに自分の音を忘れて「あれ~?」なんて首を傾げつつも、きちんと曲として演奏できていました!合唱もいいですが、みんなで楽器を演奏するのも楽しいですね。

 

 

続く歌のコーナーではクリスマスキャロルメドレーを歌いました。『歓喜の歌』『諸人こぞりて』といった定番ソングから初めて聴く人も多かった曲まで、全6曲が登場。全体的に音域が高めなので、たっぷりと息を吸ってから歌うようにとアドバイスがありました。
歌い出しの曲である『あれ野のはてに』では、”Gloria(グロリア)”と長~~~く音を伸ばして歌う難所があります。最後まで息が続かない参加者に、松本さんがお手本としてしっかり声量を保ったまま歌ってみせてくれました。それで火が付いたのか、みなさん息継ぎせずに歌おうと果敢にチャレンジ。「力を入れずに、頭に響かせるようにして歌うといいですよ」というアドバイスも取り入れて、最終的には一息で歌いきることができるようになっていました。12月に入ると耳にする機会が増えるクリスマスキャロルですが、自分で歌うことはあまりないかもしれません。今日のうたのひろばでバッチリ練習できたので、今年はぜひ歌って楽しんでみてください。

ミニコンサートの曲もクリスマスにちなんだ選曲でした。松本さんが歌ったのはヴィヴァルディ作曲の『グローリア』第6曲「Domine Deus(神なる主)」という曲。会場の部屋は天井が高くて声がよく響き、曲自体が宗教曲ということもあって教会で聴いているような気持ちになります。岩瀬さんはアンドリュー・ロイド・ウェバーの『Pie  Jesu(慈悲深いイエス)』を、参加者の席の後ろ側に回って歌いました。この状態で聴くと、部屋に響いた歌声に全身を包まれているように感じます。何となく気忙しくなる師走の始まりにお二人の歌声を聴いて、とても清浄で穏やかな気持ちになれました。この澄んだ気持ちで新しい年を迎えたいものです。
今年も1年、大変お世話になりました。次回の岩沼うたのひろば にゃん♪は1月12日に開催予定です。みなさん体調を崩さないよう、気を付けてお過ごしくださいね。どうぞよいお年を!