お知らせ
岩沼「うたのひろば♪にゃん」_1月
- 2023.1.12
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復興センターではオペラ愛好会【Morino花cco】【すずの会】と協力して
2020年秋から宮城県岩沼市で「うたのひろば にゃん♪」を毎月1回開催しています。
〈この公演は、令和4年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました〉今日の「うたのひろば にゃん♪」は音楽リーダーを仙台オペラ協会のソプラノ岩瀬りゅう子さん、ピアノ伴奏は阿部恵美子さんが務めます。岩瀬さんの「今年も内立って歌って、歌ってまいりましょう!」という言葉の通り、歌い初めからボリュームたっぷりのプログラムが用意されていました。準備運動と脳トレで体も頭もしっかりほぐして、さっそく歌っていきましょう!
最初の曲は『エーデルワイス』。日本語はもちろん、英語でも歌います。岩瀬さんからは「最後の子音を次の単語の頭につなげると英語っぽく聞こえますよ」とアドバイスをもらいました。全体的にはカタカナ発音でも、”t”の発音なんかをアドバイス通りに歌えると「お、今のはそれっぽいかも?」と思えて気持ち良く歌えました。
次に歌ったのは『かんぴょう』という曲です。宮城県にゆかりのある作曲家・福井文彦が作曲した曲で、詩は北原白秋によるものです。今日の参加者は全員知らない曲だったので、まずは岩瀬さんがお手本を歌ってくれたのですが、とにかく何度も【かんぴょう】とくり返す面白い曲でした。【かんぴょう】という単語自体がちょっと言いにくく、それを早いテンポで何度も歌うので、まるで早口言葉みたいです。岩瀬さんも「お正月の間に重くなった口を動かすのに丁度いいと思って」という理由で選んだそう。メロディ自体は難しくないのですぐに覚えられ、マスクの下で一生懸命に口を動かして見事歌い切った!…と思いきや、「今のはけっこうゆっくり歌いました。本当はもっとテンポが速いんですよ」と本来のテンポで再挑戦。転がるようなスピード感で【かんぴょう、かんぴょう…】とくり返し(数えてみたら曲中に24回も出てきました)、歌い終わると頬やあごの筋肉に疲れを感じたほどです。お正月に限らず、長引くマスク生活で顔の筋肉を動かす機会が減っているので、表情筋のトレーニングに丁度いいかもしれませんね!『熱き心に』では常連の参加者による即席男声合唱団が、『TOMORROW』ではMorino花ccoと常連さんがみんなの前で美声を披露してくれました。他の参加者も一緒に歌ったり熱心に耳を傾けていたりと楽しそうです。最後はみんなで『花(すべての人の心に花を)』を歌い、その温かい歌詞とメロディに心和むひと時を過ごしました。
ミニコンサートでは、岩瀬さんがサン・サーンスの組曲『動物の謝肉祭』の一節「白鳥」を歌ってくれました。チェロの独奏曲として有名なこの曲に日本語の歌詞が作られていることを知らず、驚いた声を上げた人も何人かいました。岩瀬さんの歌唱はさすがの一言で、よい年になりそうだなぁと思わせてくれる「うたのひろば にゃん♪」の歌い初めでした。