お知らせ

亘理「うたのひろば♪にゃん」_2月

2023.2.16

復興センターでは歌のサークルMorino花ccoのみなさんと協力して 
宮城県亘理町で月に1回「うたのひろば にゃん♪」を開催しています。
〈令和4年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました〉

今日は朝から青空が広がりましたが、そのぶん放射冷却も強まって空気がキンと冷たい朝となりました。立春も過ぎて暖かさを感じる日もありますが、やはりまだまだ寒さは続きますね。今日のプログラムは心も体もほっこりする曲を選んでくれたそうなので、音楽リーダーは仙台オペラ協会のソプラノ岩瀬りゅう子さん・松本康子さん、伴奏は阿部恵美子と一緒に歌って温まりましょう!玄関先では小さなひな飾りがお出迎えしてくれました。

歌う前に恒例の準備運動と脳トレでウォーミングアップをしました。ぐぅーっと体を伸ばすと、あちこちの筋肉が縮こまっていたんだなぁと改めて感じます。筋肉が固いとケガもしやすいそうなので、おうちでもストレッチをしてみてくださいね。
みんなで歌うコーナーでは、まず童心にかえって『小さな世界』『にんげんっていいな』を歌いました。手話をしながら歌ったり、「バイ バイ バイ!」と手を振ったりと体も一緒に動かしたので、指先からポカポカと温まってきました。体が温まると声も出やすくなり、みなさん朗らかな良いお声!。その良い声で『ビリーヴ』も続けて歌いました。みんなで歌った後に松本さんとの二重唱を聴かせてくれた岩瀬さんの「誰かがそばにいてくれるって、幸せなことですね」という言葉に、参加者も頷いていました。次に歌ったのは『さんぽ』です。2つのグループに分かれて追いかけっこをしたり、足踏みしながら歌ったりして、頭と体を使って楽しく歌いました。
最後は先月からチャレンジしている、さだまさしさんの『Birthday』を練習しました。言葉数が多く、歌うというより語りかけるようなメロディは上手に歌いこなすのがなかなか難しい曲です。阿部さんが伴奏の音域を前回よりも少し低く修正してくれたおかげで高音域も出しやすくなったことに助けられながら、長い曲を歌い切りました。『Birthday』はもともと松本さんが大好きな曲で、彼女から「ぜひ歌ってほしい」とお願いされたのが岩瀬さんとこの曲に出会いなんだとか。そんな松本さん、実は今日が誕生日だそうで「松本さんのお誕生日にこの曲を歌えて、感慨もひとしおです」と話していました。

みんなで歌うコーナーの次は、音楽リーダーによるミニコンサートの時間です。ミニコンサートでは色んなジャンルの曲が登場しますが、今日はオペラの名曲を思う存分堪能できるプログラムになっていました。まずは岩瀬さんがプッチーニのオペラ「トスカ」より、『歌に生き、愛に生き』を歌います。主人公のトスカが深い絶望と悲しみに苛まれる場面で歌われるアリアで、岩瀬さんの歌声からはトスカの心情が痛いくらい伝わってきて、みなさん身じろぎもせずに聴き入っていました。続いてお二人の二重唱でモールァルト「フィガロの結婚」から『手紙の二重唱』を歌った後、松本さんがプッチーニ「トゥーランドット」のアリア『誰も寝てはならぬ』を披露しました。荒川静香さんが楽曲を演技に使用してから、オペラに馴染みのない人にも親しまれるようになったオペラアリアですが、プロの声楽家の生歌唱は迫力が違いました。部屋の空気がビリビリと震えるような歌声に、ただただ圧倒されるばかりです。お二人の歌に感激して、終演後に涙をこぼしている人も。歌声が持つエネルギーの大きさを改めて感じられた時間でした。