お知らせ

田子西第二「歌う♪こだまの会」2月

2023.2.21

復興センターは仙台市宮城野区にある田子西第二市営住宅〈田子西こだま町内会〉と協働し、
2018年10月から「歌う♪こだまの会」を開催しています。

2018年から始まった「歌う♪こだまの会」ですが、今年度で定期開催をお休みすることになりました。最後の開催日となった今日は、集会所に伺うたびに目を楽しませてくれる手芸作品が、一段と華やかに飾られていました。音楽リーダーの仙台オペラ協会ソプラノ大河原真歩さん、ピアノ大岩千華さんも「最後だから気合いを入れて」とドレスを準備してきてくれました。スカートが大きく膨らんだピンク色のドレスを着た真歩さんと、パステルグリーンの可愛らしいドレスを着た千華さんが登場すると、「あら素敵~」と声が上がりました。

 

 

まずはいつものように軽く体をほぐしたり、口元を動かしてウォーミングアップを行います。口の体操には【い(胃)】【き(木)】【いき(息)】【うきうき】などの単語をランダムに並べて早口言葉のように読むゲームを取り入れました。「トマトマト」という、トとマを使ったゲームが原案で、今回はより口を大きく動かせるようにと真歩さんがイとキをメインにしたゲームにアレンジしてきてくれました。マスクをしていると口の動きが小さくなりがちなので、こういうゲームで楽しくトレーニングできるといいですね。

 

 

さて、準備ができたらさっそく歌っていきましょう。最初に歌ったのは『春がきた』です。立春が過ぎてもなかなか寒さが緩まないこの時期、早く春がきたなぁと感じたいものですね。この曲を歌うコツとして、歌い出しの”春がきた”を2回繰り返すところでは、春がきて嬉しいという気持ちを込めて、気分を高揚させながら歌うといいとアドバイスが。さらに真歩さんが持ってきてくれたスカーフで、手のひらの上でお花を作りながら歌いました。続いて歌ったのは『埴生の宿』。有名どころですが、こだまの会では意外と歌ったことがない曲でした。改めて歌詞にじっくりと目を通してじから歌ってみると、しみじみと良い歌だなぁと感じます。
3曲目に歌ったのは『マイ・ウェイ』です。ここでも真歩さんがスティックを配り、それをマイク代わりにして熱唱してくださいとお願いしました。過去を振り返りながらも自分の信じる道を進もうとする前向きな曲なので、今日のこだまの会にピッタリの曲だと選んできてくれたそうです。歌っていると自然と背筋が伸びて、これからもがんばろうと思わせてくれるような曲でした。

 

 

続いてミニコンサートのお時間です。まずは千華さんのソロ演奏による『ユー・レイズ・ミー・アップ』から。今日のプログラムにある『埴生の宿』からプロスケーターの羽生結弦さんを連想し、さらにオリンピックで金メダルを獲った荒川静香さんなど、人々を元気づけてくれたスケーターたちのように「私もみなさんを勇気づけられるように」とこの曲を選んでくれたそうです。耳にする機会が多い曲ですが、聴くたびに気持ちを奮い立たせてくれる曲ですね。
真歩さんはヴェルディのオペラ「リゴレット」で歌われる『カーロ ノーメ(慕わしい人の名は)』という曲を披露してくれました。2月12日にあったコンサートでもこの曲を歌ったそうですが、聴いていた弟さんからは「なんつー歌を歌ってるんだ」との感想をもらったそう。いったいどんな歌なんだろう?と耳を傾けていたみなさん、曲の後半に出てきた高音域でのコロラトゥーラ(声を転がすように歌う技法)にびっくりしていました。なるほど、これは(もちろん良い意味で)「なんて歌だ」と言いたくもなりますね。その後は先週のバレンタインにちなんで、イタリア語で口づけを意味する『イル バーチョ』という曲も。曲の途中で、「せっかくドレスを着ているので、良かったら触ったりしてみてください」と真歩さんが座席の間を歩く場面も。なかなか間近で見る機会がないドレスを目の前にして、フリルにそーっと触ってみたり、写真を撮ったりとみなさん興味津々の様子でした。
最後は『オー・シャンゼリゼ』でお別れです。『春がきた』で使ったスカーフを振って、みんなで音楽に参加してもらいます。曲のラストでは真歩さんが替え歌で「いつも素敵な声で歌ってくれてありがとう」とメッセージ伝えてくれました。約4年間、色んな歌を一緒に楽しめて、本当にすてきな時間を過ごす事ができました。またお会いできる日まで、どうぞ元気にお過ごしください!