お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_3月

2023.3.3

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

「みやぎの『花は咲く』コンサート2023」が、いよいよ2日後に迫っています。今日はパトナホールで、本番と同じ環境で練習を行いました。1年ぶりの舞台に立ってみると、その響きの素晴らしさを改めて実感しますね。講師の齋藤翠さん、伴奏の目々澤亜紀さんが「直前にホールでリハーサルできるなんて、ありがたいですね」と話していたように、今日の練習はとても貴重な機会です。本番を想定して最後の練習に取り組みましょう!いつもと違う環境での練習ですが、まずはいつもどおりのウォーミングアップでリラックスしましょう。本番前程、平常心が大切です。お互いに肩のマッサージをして「頑張ろうね」の気持ちを伝え合いました。空気が和んだところで、練習を始めましょう。

合唱団として本番の回数を重ねてきただけあって、メンバーもだいぶ舞台慣れしてきたのでしょうか。ステージに上がっても緊張で浮足立つというより身が引き締まるようで、真剣に練習に取り組んでいました。
今日は歌の技術的なことはもちろんですが、舞台に立って歌うときの心得や注意点も教わりました。特に翠さんが強調したのが、客席のお客様を意識すること。今までは自分たちだけしかいない練習室で歌っていましたが、今日は目の前に客席があります。本番ではそこにお客様が座り、自分たちの合唱を聴いてくれるのです。その方たちの心に届くように歌おうと意識すると、立ち方や目線の置き方、楽譜の持ち方までいつもと違ってくるはずです。翠さんも何度も舞台と客席を移動しながら、舞台上のメンバーがお客様からどう見えているかを確認し、色々とアドバイスをしてくれます。メンバーも色々と意見を出し合いながら、歌以外の要素も含めた自分たちの合唱づくりに取り組みました。
そして今日の練習ではほんの短い間だけですが、全員マスクを外して歌いました。マスク生活にすっかり慣れてしまって、かえって顔がスース―して落ち着かないような気もします。けれどやっぱり何の制限もなく思いきり口を動かして歌えたのはとても嬉しく、歌声にもその喜びがあふれていました。3年ぶりにマスクを外したメンバーの顔を見ながら指揮をした翠さんも「またこうやって歌うことができて、本当に幸せです」と喜びを噛みしめていました。

充実した直前練習も無事に終わり、ここまできたら、あとは万全の体調で本番を迎えるのみ!くれぐれも風邪やケガなどがないよう、明後日また元気にお会いしましょうね。