お知らせ

亘理「うたのひろば♪にゃん」_3月

2023.3.16

復興センターでは歌のサークルMorino花ccoのみなさんと協力して 
宮城県亘理町で月に1回「うたのひろば にゃん♪」を開催しています。
〈令和4年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しました〉

仙台よりもずいぶん暖かい亘理、今日は春の陽気となりました。週末は寒さが戻ってくるようなので油断はできませんが、春は確実に近づいてきていますね。そんな春の訪れを目でも楽しんでもらおうと、岩瀬りゅう子さんが折り紙のお花をたくさん持ってきてくれました。折り紙のお花で、ひと足早いお花見気分!。一緒に飾りつけをした松本康子さんと阿部恵美子さんはもちろん、参加者も「素敵~」と目を輝かせていました。今日の陽気とあいまって、何だかうきうきしてきますね。その気持ちを声に乗せて、今日も楽しく歌っていきましょう。

今日は『春よ来い』や『春の唄』といった、この季節らしい歌をたくさん歌いました。『春よ来い』の楽譜に「愛らしく歌う」と書かれているので、岩瀬さんから「満面の笑顔で、可愛らしく歌ってください!」とオーダーが。曲自体がほのぼのとして可愛らしい曲なので、自然と笑顔がこぼれてしまいますね。「みなさんのお庭に春は来ましたか?」と尋ねると、梅や万作、沈丁花といった庭で咲き始めた花を教えてくれました。明るい色の花が増えてくると、いよいよ春がやってくるんだなぁと実感しますね。『春が来た』に関連して、岩瀬さんは『春を待つ二つのうた』という曲を歌ってくれました。この曲は『春よ来い』と『どこかで春が』の2曲で構成された合唱曲で、童謡として耳になじんだ旋律はもちろん、同じ歌詞を全く違うメロディで歌うアレンジが入っていて、原曲とはずいぶんと印象が違っていました。
次に歌った『小鳥のうた』も可愛らしいメロディで童心にかえれる曲です。列ごとに分かれて歌ってみましたが、みなさんの朗らかな歌声がとても素敵でした。『春の日の花と輝く』は、アイルランド民謡に堀内敬三が日本語歌詞をつけたものです。時を経ても変わらない想いをつづった歌詞がとても素敵で、岩瀬さんも「そばにいる人をこんなふうに想えたらすてきですね」と話していました。
今日は春らしい曲を、ということでお花が出てくる曲を選んできた岩瀬さんですが、その過程で“花嫁”の単語にも目を引かれたそう。花嫁が登場する曲もたくさんありますが、今日のプログラムには『花嫁人形』と『花かげ』の2曲が入っていました。どちらもちょっと寂しいメロディが印象的ですね。女性陣にお聞きしたところ、まさに春のよき日に金襴緞子の衣装を着たという方が多かったです。岩瀬さんも『花かげ』のねえさまのように弟さんを残して結婚したそうで、それぞれ当時に思いを馳せながら歌っていたみたいです。

ミニコンサートも春らしい曲が登場しました。松本さんが歌ったのは『さくら横ちょう』。中田喜直が作曲したものが有名ですが、今日は別宮貞雄による楽曲です。よりドラマチックなメロディに情感たっぷりの松本さんの歌声があいまって、オペラアリアを聴いているような心地でした。岩瀬さんが歌ったのは『野ばら』。シューベルト版とウェルナー版が特に有名ですが、今日のアレンジは2曲が合体した豪華版!どちらの楽曲も聴けると分かって、手を叩いて喜んでいる人もいました。意外と一緒に聴き比べる機会は少ないので、とても贅沢な時間を過ごせた気がします。

今日のうたのひろば、お楽しみいただけたでしょうか。次回の開催は4月20日、すっかり暖かくなっている頃合いでしょうか。またのご参加をお待ちしております!