お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_3月

2023.3.17

仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽リーダーをコーディネートし、
泉中央南町内会と協働してこのサロンを開催しています。

 

日差しは暖かそうでいて、吹き付ける風が冷たい日です。復興公営住宅のそばを流れる七北田川をのぞくと、大きな黒い鯉が悠々と泳いでいるのが見えました。
さて、今日も元気に歌っていきましょう!今年度、奇数月の音楽リーダーはソプラノ都築紘子さんとピアノ千葉理香さんです。
ゆったりと上半身のストレッチをしたあとに、発声練習を兼ねて童謡『春がきた』を歌いました。「た」や「き」を抜いて歌う脳トレバージョンです。しかし、よくよく知った歌だけに、油断するとうっかり出てきてしまいます。そのたびに笑い声があがりました。
都築さんは「みなさん“き”は抜くのですが、気は抜かないでくださいね」とうまいこと言ってガッツポーズしていました。
「山にきた 里にきた 野にもきた」とだんだんに音程が上がっていくのですが、「高い音を歌う時は、上にあがろうと思うとつらくなるので、前方遠くへ向けて声を出すようにするとよいですよ」とアドバイスがありました。みなさんが試してみると、一気に歌声がのびのびとして「なるほど~」と感心していました。考え方ひとつで声が変わるのは、じつに面白く、不思議なものですね。
このほか、『時の流れに身をまかせ』『春の小川』『カチューシャ』をみんなで歌いました。「高い声はなかなか出ないねえ」という方に都築さんは「ローマは一日にして成らず、ですよ!」と励ましました。
後半のミニコンサートでは、千葉さんが「3月なので、この曲にしました」と、ピアノソロで『花は咲く』を演奏しました。みなさんはじっと耳を澄まして、12年の年月に思いを馳せながら調べに聴き入っていました。
都築さんは美空ひばり『津軽のふるさと』、イタリア歌曲『忘れな草』を情感豊かに歌い上げ、伸びやかな歌声に大きな拍手が沸きました。
都築さんと千葉さんは今回で「歌声サロン」はいったん卒業となります。毎回、たのしい歌の時間をありがとうございました!