お知らせ

雄勝オーリングオーケストラ練習会_3月

2023.3.27

石巻市雄勝公民館で活動する社会人サークル「雄勝オーリンクオーケストラ」。
(公財)音楽の力による復興センター・東北では、指導・編曲のために
クラシックギター奏者/作編曲家の小関佳宏さんを派遣しています。

春になり、大分夕暮れが遅くなってきましたが、練習の始まる頃にはご覧のような夕暮れの海の色となりました。

今年度、最後の練習会は、アルトサックス、アコーディオン、キーボード、ギター、ベース(コントラバス)の参加となりました。今週末、予定していた雄勝町内某所での屋外コンサートは、諸事情から延期する事になりましたが、一年の総まとめを兼ねて、予定していた曲をひと通り通してみました。

今回の新曲であるゴダイゴ「銀河鉄道999」から始めてみると、ん?んん?!…テンポが速くなる人、遅くなる人、我が道を行く人…見事に五人五様。このままでは合奏するのは難しそう…。そこで、小関さん、まずメロディー組とリズム組に分けて、はじめにリズム組の特訓です。楽器と個々人の弾き方のクセや、性格を考えつつ、気を付けるポイントを伝えたり、一緒にゆっくりやってみたり、メトロノームの小さな音をマイクで拾って、音量を大きくして部屋のスピーカーから流してみんなで合わせてみたり…随所に工夫を散りばめたセクション練習となりました。

見ているとみなさん、個人練習でも吹けるところ、弾けるところばかり、繰り返しがち…。それでは、できないところは、いつまで経ってもできないまま、ですね…。「出来ないところを、根気強く練習すること」は、実は、なかなか自分達だけでは難しい練習かもしれません。それに、あんまりこうした練習ばかりやり過ぎると、お互いにネチネチしてきがちですが、そこは、小関先生、よい加減で…。先生の居ない練習日も、メトロノームを「?=92」に合わせ、この絶妙に遅くも速くもないテンポで、十六分音符を感じながら、やってみることに…「テンポが92だから、銀河鉄道92、だね」とキャプテンsさん(笑)。下記の写真の楽譜は、アコーディオンのKさんのもの。パート譜では、どこから入ったらよいか分からなくなるので、きっかけになる別のパートの音符も自分で書きこんでみたのだそうです。素晴らしいです!!

そして全体も、今日最初に合わせた時とは、見違えるほどにスッキリ合ってきましたよ!やってやれないことはない。みんな頑張れ!

他にも「エーデルワイス」「幸せの黄色いハンカチ」。「デイドリームビリーバー」はピアノの代わりにアコーディオンが前奏を、これまたよい感じにハマっていました。最後は「北国の春」でお仕舞い。「メロディーを吹いてるサックス聴いちゃうと、どんどん気持ちよくなっちゃって!遅くなっちゃうんだよね!」ダメダメ、ギターさんは、敢えてそこをテンポキープしながら前に進んでいかないと、皆でどこまでも遅くなっていく一方ですので、サックスを聴いて、気持ちよくなってしまってはいけません、職務放棄です笑。

一曲をじっくりこっくりやったから。、なのか、今日の練習は、時間があっという間にも感じられました。駐車場での帰りの会は、寒くて早々に…。5月には、コンサート、出来ると良いねと話しつつ。今年度も、コロナに振り回されましたけれども、久しぶりに文化祭が開かれ発表する場を与えていただいたり、と、少しずつ町の行事も戻ってきました。新年度は、どんな一年になるでしょうか…また演奏の予定が決まりましたら、こちらでも、お知らせしたいと思います。[この事業は、宮城県令和4年度NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しています。]