お知らせ

荒井東「音楽サロン」_3月

2023.3.28

仙台市若林区にある復興公営住宅の荒井東市営住宅町内会からの依頼で
2018年4月から音楽を楽しむ会をお届けしています。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

前回はまだ雪が舞っていた記憶があるのですが、なんと今日はもう桜が咲き誇っています。日本各地では気象観測史上、最も早い開花となったそうで、ここ荒井東市営住宅の若木も例外ではないようです。集会所の窓から桜と白木蓮と街路樹の辛夷の花が見え、うららかな日和に気分がウキウキします。
音楽リーダーのソプラノ鈴木真衣さんとピアノ田村聡子さんは季節にちなんだ歌をたくさん用意してきました。唱歌の『春が来た』ではリズムに合わせて手や肩や腿をトントンと叩いて歌います。血行が良くなったらしく、歌声が伸び伸びとしていました。

また、3月は卒業の季節ということで、みんなで『贈る言葉』を歌いました。すっかり卒業ソングとして定着したこの歌ですが、「実は失恋ソングなんですよ」と真衣さんが解説し、みなさんは「へえ~」と意外な様子でした。真衣さんが「歌詞カードを持ち上げて、壁の向こうに声を届かせるつもりで歌いましょう」と助言すると、みなさん背筋を伸ばして力強く歌っていました。姿勢と同じく、歌声がしゃんとするものですね。

後半のミニコンサートでは真衣さんと聡子さんが『さくら横丁』『さくら』『赤い屋根の家』を披露し、明るさの中にも一抹のせつなさが漂うこの季節独特の雰囲気が演奏に表われていたように思われました。
途中、春の陽気に誘われてお散歩していた方が「何やってるのかな?と思って…」といらっしゃいました。ご新規さん大歓迎です!さっそく生の演奏に耳を傾け、目を閉じてうっとりと聴いていました。
音楽サロンは新年度も開催しますので、次回もどうぞいらしてくださいね。お待ちしています。