お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_4月

2023.4.25

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

今年は季節が急ぎ足で、もはや初夏の草花が目立つようになったのですが、一転、今朝の冷え込みは仙台が東北だったことを思い出させてくれました。この寒暖差に体が追いつきません。風邪をひかないように注意して、慎重に過ごしたいものです。
さて、今日は新年度最初の練習会です。引き続き、講師はソプラノ齋藤翠さん(仙台オペラ協会)とピアノ目々澤亜紀さんが務めます。前回練習した新曲に加えて、今回もまた新しい楽譜が用意されました。おなじみの唱歌『紅葉』です。
多くの方が小学生時代にこの曲の二部合唱を経験しているので、これは簡単!と思いきや、さにあらず。アレンジが非常にハイカラで、ハーモニーが聞いたことのない表情をしているのです。「晩秋の冷たい雨が降る石畳の街…」みたいな雰囲気が漂い、或る部分は三部に分かれ、半音階を行き来するヴォカリーズも多用され、なかなかに手ごわい曲のようです。団員は知らない街で迷子になったように心細げな様子でした。

パートごとに何度か音取りをしたあとに、翠さんは「できなくて当然ですから、思い切って歌っちゃいましょう!」と大胆な提案をしました。勢いにのって(のせられて?)歌ってみると、「知っている人によく似た知らない人に遭った」ような感じで、団員はやや面食らったようでした。編曲によってこんなに表情が違うとは、音楽とはつくづく奥が深いですねえ。それでも、最初の練習で曲想が判別できるほどに歌えるようになっているのは、合唱団が成長した証しとも言えます!
続いて、『銀色の街』を練習をすると、勝手知ったる我が家のごとく、落ち着いて取り組めていました。『今日の日はさようなら』も良く知っている歌ですが、音符と言葉のあてはめ方がそのよく知っている版とは異なるので、これから細やかに練習していきたいものです。がんばりましょう!