お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_5月

2023.5.15

仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽リーダーをコーディネートし、
泉中央南町内会と協働してこのサロンを開催しています。
(仙台市「音楽の力による震災復興支援事業」)

しとしと雨降りの仙台です。会場近くの七北田川のほとりにはアカシアの大木が群生していて、
満開の白い花が雨にも負けずに甘い香りを漂わせていました。初夏に向けて植物たちの勢いがぐんぐんと増してゆくのを日々感じるこの頃です。

さて、音楽リーダーのソプラノ佐藤瑛利子さんとピアノ原田満梨奈さんはそんな季節にぴったりの曲を用意してきました。瑛利子さんは鈍色の空に映える鮮やかなオレンジ色のワンピース姿で登場し、「私の好きな海鞘(ほや)にちなんで選びました!」と参加者を笑わせていました。
まずは準備体操で体を温めます。足のつま先から脇腹、背筋、肩、腕を充分に伸ばしました。そして、手を差し伸べながら声を遠くへ飛ばすイメージで発声練習です。窓を越え、七北田川を越え、泉ヶ岳まで声を届かせる・・・こんなふうに想像力で遊ぶのも楽しいものです。発声するごとにみなさんの声は伸び伸びとしてきました。

さて、1曲目は『みかんの花咲く丘』です。よく知った歌ですので、みなさん三拍子のリズムにゆったりと身を任せて歌いました。ここで瑛利子さんからアドバイスがありました。なんとこの歌はヴェルディのオペラ『椿姫』にインスパイアされて作られたそうで、「オペラのようにダイナミックに歌ってみましょう!」とのこと。体の正面で両手をぐるぐる回すと、あら不思議!高い声が出やすくなるのだそうです。「青い海~!」と歌いながらみんなでぐるぐるやってみました。
2曲目は唱歌の『茶摘』です。子供の頃に手遊びをした方も多いと思います。今日はそれを応用して、リズムに合わせて膝や肩を叩いたり、手と足をぐいっと伸ばしたりと全身体操にして楽しみました。右と左がこんがらがって「いや~けっこう難しいもんだね」という声が上がりました。
3曲目は『この広い野原いっぱい』でした。会場の窓からは満開のつつじやシロツメクサが見え、雨は新緑を一層鮮やかにしています。そのすがすがしい光景に囲まれてこの歌をうたうのは、とても気持ちの良いものですね。

後半のミニコンサートでは、原田さんがピアノソロでショパンの『ノクターン Op.9-2』を演奏すると、やさしい調べが雨の風情を伴ってしっとりと会場を包みこみ、温かな時間が流れたように思われました。瑛利子さんは『からたちの花』『ハナミズキ』『すみれの花咲く頃』を歌い、みなさんはじっと耳を澄ませて聴き入っていました。お二人の演奏に大きな拍手が沸きました。
今日は百花繚乱のプログラムでお届けした歌声サロン、また来月もよろしくお願いします。