復興センターでは歌のサークルMorino花ccoのみなさんと協力して　
宮城県亘理町で月に1回「うたのひろば にゃん♪」を開催しています。

今日は真夏のような暑さになったので、会場の玄関も窓もすべて開け放ち、網戸にしました。風が通ると気持ちが良いですね。音楽リーダーのソプラノ岩瀬りゅう子さん（仙台オペラ協会）もピアノ阿部恵美子さんも軽やかなワンピース姿で登場しました。
参加者の中には今日が初めての方も、2年ぶりの方もいて、少し新鮮な雰囲気がありました。これも常連メンバーがお声掛けして誘ってくださった賜物です。新型コロナウィルス感染のことが一段落したので、歌の輪をさらに広げて行けたらと思います。
本日のウォーミングアップは〈しゃくとり虫〉から始まりました。
人差し指と親指をくっつけたり離したり、尺取虫の動きを真似して繰り返します。単純ですが、右手と左手を組み合わせると「あれ？あれ？」と、とたんに複雑に感じられるところがこのワークのミソです。すいすいと進める岩瀬さんを前に、多くの人はなぜかこんがらがって面白がっていました。

さて、今日のプログラムは新緑の季節にちなみ、花尽くしでした。『ねむの木の子守歌』『バラが咲いた』『あざみの歌』『サボテンの花』『花の街』の5曲。やさしい歌、せつない歌、文語体の歌などなど、表情はさまざまです。みなさんは岩瀬さんのアドバイスを受けて、顔を上げ、背筋を伸ばして、のびのびと声を出していました。
途中の休憩では、この会の現地お世話役であるMさんが詩の朗読に合わせて手話を披露し、皆さんの拍手を浴びていました。

最後に、岩瀬さんはドヴォルザーク『我が母の教えたまいし歌』を原語のチェコ語で歌いました。言葉の意味はわからなくても、その調べと声に込められた温かさや愛情は伝わってきます。みなさんはじっと身を凝らして聴き入り、歌が終わると「はぁぁ…」と大きなため息とともに、盛んに拍手をしました。
お帰りの際、今日初めて参加した方が「来てよかったわ～」「楽しかったよ」「この余韻とともに帰ります」と満面の笑顔で言っていました。私たちも嬉しく思います。どうぞまたいらしてくださいね！