お知らせ

荒井東「音楽サロン」_5月

2023.5.23

仙台市若林区にある復興公営住宅の荒井東市営住宅町内会からの依頼で
2018年4月から音楽を楽しむ会をお届けしています。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

少し肌寒い曇り空の午後ですが、今日も朗らかに歌っていきましょう!「どんなことやってるのかな…と気になって」と、新しい参加者が2名いらっしゃいました。ようこそ、大歓迎です!
音楽リーダーのソプラノ鈴木真衣さんとピアノ田村聡子さんも元気に登場し、恒例のウォーミングアップから始めました。今日は両方の手のひらを突き出すようにしてから手を振ったり、肩を回したりしました。一見シンプルなワークですが、これは“効く”感じがありましたね。
脳トレ的なエクササイズとして、童謡『こいのぼり』に合わせて両手で三角形を描きます。
三拍子の指揮のようですが、歌の節目で内回しと外回しを入れ替えます。ただそれだけなのですが、うっかり切り替えを忘れたり、三角形が不思議な図形になったり、「あれ~?」と意外と手ごわいワークだったようです。

本日のプログラムは初夏をイメージして『茶摘』『みかんの花咲く丘』『花の街』です。前回に引き続き、体をゆるめて楽な呼吸で歌うようアドバイスがありました。卒業証書授与の場面をイメージして、脇の下を空けて歌詞カードを持って歌うと、顔も上がり背筋も伸びて、たしかに声が前に飛ぶように感じられました。

加えて、真衣さんは「口角を上げて、笑顔で歌いましょう」と言いました。マスクの下で口の開け方が小さくなっている昨今ですから、意識的に口を開けたいところです。「へらへらした顔で歌うといいですよ!」との助言に「あはは~」とみなさん笑っていました。
また、歌っている最中で息継ぎするときに「吸おう!」と頑張りすぎると、逆効果なのだそうです。「ブルブルっと体を振ると、自然と息が入って来ますよ」と真衣さんが見本を見せ、みなさん面白がってブルブルっと震えながら歌っていました。頭脳であれこれ考えるよりも、身体の自然な仕組みに基づいて気持ちよく歌おうということなんですね。
途中で或る方が「いつか“春のうららの隅田川~”のコーラスをおしえてください!学校で習ったのに忘れてしまったの…」と言いました。他の方も「そうそう」とうなずいています。そうですか!ステキなご提案をありがとうございます。次回から二部合唱にも挑戦しましょう!

後半のミニコンサートでは、『花~すべての人の心に花を~』『ハナミズキ』が披露されました。真衣さんと聡子さんのハーモニーが心地良くやさしく響き、みなさんを包みます。何かを思い出したのか、目頭を押さえて聴いている人もいました。
一転、昭和の懐メロ『丘を越えて』の軽快なテンポには気持ちも晴れ晴れと、朗らかな手拍子が湧きました。色とりどりのプログラムをみなさん堪能している様子で、演奏家のお二人もその様子に嬉しそうでした。
「次回は友達も誘うわね!」と頼もしい言葉を残して行く方やリクエストしていく方もあり、参加者の積極的な姿勢がありがたいなあと思います。こうして、みなさんと一緒に歌の輪が広げていきたいものです。