お知らせ

福島「ホッとコンサート~美しき日本の四季~」

2023.5.24

福島は青空ですが、風の強い一日となりました。福島市社会福祉協議会が主催する、月に一度の「ホッとサロン『てとて』」。5月は「ホッとコンサート~美しき日本の四季~」と題して、ふくしん夢の音楽堂(福島市音楽堂)小ホールで開催されました。出演は、福島市在住のfl.井上実畝さん、per.小林直央さん、伊達市在住のpf.八巻和也さん。今年度初めての「復興コンサート」です。

福島第一原発の事故により、現在も福島市内に避難されている方々を対象にした「ホッとサロン『てとて』」。コロナ禍でイベント事が全て休止を余儀なくされた2020年2月末、最後の公演となったのも、このホッとサロン『てとて』でした。(山形交響楽団vc.久良木夏海さん、cl.本田有里恵さんと伺いました。)今日は「初めて参加しました」と言う方もいらして、40名近い参加がありました。ここ数年の間には、20名もいない時もあったので、嬉しい驚きです。感染症の心配がひと頃ほどではなくなり、そろそろ、出かけてみようかと言う方も増えていらしたのでしょうか。また「昨年のホッとコンサートが楽しかったから」と、まだ来たことのないお友達を誘って来てくれた方も。その、”誘うきっかけ”になれた事が、とても嬉しく感じました。

今回は、社会福祉協議会のみなさんで「美しき日本の四季」というサブタイトルを提案いただきました。司会のフルート井上さんから、「今日のプログラムはそれに合わせて春・夏・秋・冬と季節を追って進んでいきます。」滝廉太郎の「花」から始まり、「みかんの花咲く丘」へ。「みかんの花が咲くのは、ちょうど今頃、5月の中旬から下旬にかけて、なんだそうです。今の季節と合わせて、この曲を歌った頃のことも、一緒に思い出していただけたら嬉しいです」とのお話しが。とてもお洒落な編曲に、心なしか体を揺らして聴かれる方もいらっしゃいました。「夏の思い出」は作曲も手掛ける打楽器の小林さんが編曲された楽譜だそうで、こちらも前奏がとても素敵でした。身近に作曲や編曲もされる方がいる、ということにお客さまも少し驚かれていたようです。

秋の歌、「里の秋」では、八巻さんにマイクが渡ります。「みなさん、プログラムに歌詞を載せてもらいましたので、いっしょに歌ってみませんか?せっかくですから、良かったら立ちあがってのびのびと、歌いましょう!」半分くらいの方が立ち上がって下さり、生演奏による贅沢な伴奏に合わせて、いいお声が聴こえてきました。実畝さんは「こんなにたくさんの方の、歌っている声を聴くのは本当に久しぶりです!」本当にそうですね…。

「上を向いて歩こう」では、小林さんによる撥(ばち)の違いや、撥による音の違いの紹介を挟み、ボディパーカッションに参加していただきました。始めは手拍子のみで、次は膝もつかって、最後は肩や胸も叩いて、リズムが細かくなり…難易度を少しずつ上げて、うまくできたり、できなかったり。お話し上手に盛り上げていただき、客席も大分ほぐれました。みなさん、楽しく挑戦していただき、あちこちから笑い声が溢れます。練習の後は、みなさんにも一緒に演奏に「参加」していただきました。最後は膝を細かく叩いてトレモロ…からの決めポーズでフィニッシュ!すっかり身体も暖まりました!

続く、ショパン「ノクターン」嬰ハ短調(遺作)は、八巻さんのピアノ独奏で。すっと哀しげに始まるこの曲を、みなさんとても集中して聴き入っていらっしゃるのが後ろからも分かりました。そして、最後の美空ひばりメドレーでは、また、会場の空気もほっと解れました。「真赤な太陽」では、社協Mさんを先頭に、ノリノリの手拍子も聴こえてきました。

最後の記念撮影では、お客様の間に演奏者3名に座っていただきました。思いがけず隣りに座ることとなったお客さまから「とっても良かったよ、と言っていただいて、握手されちゃいました~」と戻ってきた井上さん。ついつい、握手を求めてしまう、なんて、心から楽しんでいただけた証しですね、そして、あぁコロナ前が少しずつ戻って来たなとも感じました。八巻さん、小林さんにも、たくさんお声掛けをいただいた様子、やっぱり直接、声を交わして感想が伝えられること、お伝えいただくこと、どちらもとても嬉しいことですね。「毎年楽しみにしてるよ」「またお願いします」の感想を今回もたくさんいただきました。福島市社協のスタッフSさん、Mさんからは「今回のチラシ、とっても好評だったんですよ」とお伺いしてもいたのですが、「お客さま達が、とっても楽しんでくださっていたのが、後ろから見ていてもわかりました!」「選曲もお話しも、とってもよくて、私も一緒にすっかり楽しんでしまいました!」と、普段から、参加者のみなさんとご一緒されているお二人だからこそ、見える変化を教えていただいて、ほっとしました。「日常を、ひととき、忘れることができました」という感想もありました。音楽や音楽会にできることを考え続けながら、今年もあちこち出掛けて行きたいと思います。