お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_5月

2023.5.31

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

合唱団の練習会は毎月1回ですが、前回から1か月と数日が経ちますと、だいぶ昔のことのように感じます。講師のソプラノ齋藤翠さん(仙台オペラ協会)とピアノ目々澤亜紀さんも「なんか久しぶりな気がするね」と顔を見合わせていました。
団員からは「こないだ習ったこと、忘れちゃった」との声がちらほら聞こえてきましたが、見方を変えれば新鮮な気持ちで取り組めるということです!今日は課題曲がもう一つ追加となりましたから、また一から頑張っていきましょう!

ウォーミングアップでは足先やアキレス腱、脇腹などを入念に伸ばし、吸気の入れどころを確認しました。喉慣らしに『ゆりかごの歌』を歌うと、思いのほか声が美しく響き、翠さんが「いつかこの曲を課題曲にしましょうか」と嬉しい驚きとともに言いました。褒められると伸びる合唱団です。

今日は歌の最後の一音を伸ばすことについて重点的に練習しました。「アー」と12拍程度伸ばすためには途中で1、2回ブレスする必要があります。いかにすばやく目立たなく呼吸して、全体として滑らかに伸ばせるか。そして、その音を全員で揃えて切れるか、など繰り返し練習しました。声を長く出すのはけっこう体力を使いますね。

休憩をはさみつつ、課題曲4つすべてをおさらいしました。「忘れちゃった…」という声があった割には、歌ってみると思い出すのか、そこそこ形になって聞こえたように思われました。ご本人たちも「もう何が何だか…」と笑っちゃうほどのカオス状態でしたが、ここをくぐりぬけて歌を磨いていくのがいつものやり方です。倦まずくじけず、歌う歓びをもって練習していきましょうね!