お知らせ
亘理「うたのひろば♪にゃん」_6月
- 2023.6.15
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当センターは歌のサークルMorino花ccoのみなさんと協力して
宮城県亘理町で月に1回「うたのひろば♪にゃん」を2020年9月から開催しています。いつも日差しがあるような印象の亘理町ですが、今日は梅雨の曇り空です。こんな日こそ元気に歌って、じめじめ気分を吹き飛ばしましょう!音楽リーダーのソプラノ岩瀬りゅう子さん(仙台オペラ協会)とピアノ阿部恵美子さんは13曲からなる「夏の歌メドレー」を用意してきました。これは歌い甲斐がありそうですね。みなさん、マイペースでついてきてくださいね!
準備体操として、恒例の指あそびや首まわりのストレッチをした後に、今日はハンドベルで『きらきら星』に挑戦しました。ハンドベルは腕をやや高い位置に保持し、腕を突き出すように演奏するので、ちょっとした体操のようになるのです。ドからラまで、6名が1音ずつ担当して「ド、ド、ソ、ソ、ラ、ラ、ソ~」と鳴らします。
岩瀬さんが駆けまわるようにして「はい、ド!」「ラです!」と指示を出る様子を傍で見ていると、まあ何と軽やかな身のこなしだろうかと感心します。
ベルを掲げた参加者は「自分の音のタイミングは絶対はずさないぞ!」という眼差しで臨んでいました。こういう集中する時間は良い刺激になりますね。さて、本日の課題曲はガーシュウィン作曲の『Summertime』に始まり、『茶摘』『われは海の子』等の日本の唱歌に、英語の『きらきら星』やシャンソンの『ラ・メール』など洋風な歌も混ざって、歌の幕の内弁当か宝石箱か…という様相です。
もちろん歌うだけでなく、ところどころに手拍子や身振り手振りが要求されるので、のんびり歌ってるだけではいられないのです。声も手足も頭も総動員で楽しむのが岩瀬さん流です。例えば、『かもめの水兵さん』ではフレーズごとに「はっ!」と合いの手を入れつつビシッと敬礼しました。『お星さま』では手話の“おしゃべり”を取り入れたり、『砂山』では男女に分かれて「あ、そーれ!」と囃し声を掛け合いました。『椰子の実』では「いずれの日にか国に帰らん」の歌詞の余韻とともに、望郷の思いを込めて遠くに腕を差し伸べるという演劇的なエンディングで締めました。
たっぷり歌ったあとは、岩瀬さんが童謡『花かげ』を歌いました。嫁いでゆく姉を見送る幼い妹の淋しさがゆったりしたもの悲しい旋律にのって、胸に染み入るようです。メドレーを歌いまくって高揚した気持ちが、しっとりと落ち着きました。
お帰りの時に、あるご婦人が「娘が今日うちに来るって言ったんだけど、『今日は月に1度の、私の大事な楽しみの日だからダメ!』って別な日にしてもらったの」と笑って教えてくださいました。そんなに楽しみにしてくださっているとは光栄です。いつか娘さんもお誘いくださいね。それではまた来月!