お知らせ
泉中央南「歌声サロン」_6月
- 2023.6.19
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仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽リーダーをコーディネートし、
泉中央南町内会と協働してこのサロンを開催しています。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)梅雨の晴れ間にさわやかな風が吹きわたる日となりました。会場近くの七北田川は陽光を受けてきらめいています。何と気持ちの良い午後でしょう。せっかくですから、今日は窓を開けて歌ってみましょうか。向かいの原っぱは草刈り作業中で、ほんのりと草の匂いがしました。
音楽リーダーのソプラノ佐藤瑛利子さんとピアノ原田満梨奈さんもこの爽やかな風のように溌剌と登場しました。会場には常連さんのほか、初参加の方や数年ぶりに顔を出した方がいらして、新鮮にわくわくした雰囲気で始まりました。
まずはウォーミングアップです。足首パタパタ体操からはじまり、首回し、肩甲骨回し、脇腹伸ばし、胴体ひねりなどを行なうと、じんわり汗が出てきます。続いてはブレスで三三七拍子を刻んだり、おなかの支えを意識して発声練習をしました。「姿勢を良くしようと背中を突っ張ると反り腰になってむしろ逆効果なので、おなかで支えるようにすると歌いやすいですよ」と解説がありました。今日の課題曲は『朧月夜』『バラが咲いた』『夜明けの歌』の3曲です。みなさんにとってはどれもおなじみの歌ですし、窓を開けた開放感もあって、伸び伸びと気持ち良さげに歌っています。歌声のボリュームに演奏家のお二人は「すごいですねえ」と感心していました。
拍子を感じること、視線を上げること、おなかで支えること等、それぞれの曲でさらにうまく歌うコツを試しました。
特に低音が大事な『夜明けの歌』では、「胸に手を当てると低音がちょっと出やすくなりますよ」とのアドバイスがあり、「わあ、びりびり来るね」「こんなに振動してるんだね」と自分の身体に驚いている様子でした。
演奏家のお二人は、実は今回はじめてこの歌を知ったそうですが、「本当にいい曲ですね~」と、新たな名曲との出会いに目を輝かせていました。
休憩をはさんで、お待ちかねのミニコンサートです。ジューンブライドにちなんで『瀬戸の花嫁』が演奏されると、一緒に口ずさむ方がたくさんいました。ある男性は2番まで正確に歌っていました。もしかしてルミ子ファンだったのでしょうか。
原田さんがかつての朝ドラ主題歌の『風笛』をピアノ独奏で披露すると、当時の思い出を重ねているのか、じっと目を閉じて聴き入っている方がいました。心地よい風が吹いてくるような調べでした。
瑛利子さんは「雨の後に大きな虹が架かりますように」と、アンコールに『Over the Rainbow』を英語で歌いました。もしかすると若い頃に映画館で観たモノクロ映画を思い出している人もいたかもしれませんね。二人の演奏に心洗われるようなひとときでした。お見送りでは「いつかシャンソン聞いてみたいわ」「北島三郎、よろしくね!」といろいろリクエストされ、瑛利子さんも原田さんも「はい!頑張ります!」と答えていました。参加者とともにつくっていくのが歌声サロンです。また次回、よろしくお願いします!