お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_8月

2023.8.8

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

早朝の雨でいくぶん過ごしやすくなったかと思いきや、雲間からの日差しはやはり強烈ですね。暦の上では今日は立秋だそうですが、まだしばらく暑さに耐える日が続きそうです。歌の練習に打ち込んで、つかの間、暑さを忘れようではありませんか!
今日も合唱指導は仙台オペラ協会ソプラノ齋藤翠さんとピアノ目々澤亜紀さんです。みなさんまだ音程はおぼつかない段階ですが、歌の表現についてもだんだん細かく練習していきますよ!

『銀色の道』ではアルトとソプラノそれぞれが交代で歌う部分があります。「お互いに歌のバトンを渡し合うような意識を持って歌いましょう」とアドバイスがありました。音を重ねるだけでなく、歌の勢いと言いますか、気持ちも重ねてつくっていくのが合唱なんですね。
また或る部分では、アルトがソプラノより高い音程を歌うところがあり、「ここは思い切ってジャンプしてくださいね」と指導がありました。一方で、ソプラノはいつものクセでどうしても上の音にひっぱられてしまい、音程があやふやになりました。「引っ張られないように頑張って!」と繰り返し練習しました。

『紅葉』では「アルトのヴォカリーズはソプラノの主旋律にふわっとヴェールを掛けてあげるように…」と言われました。その途端、歌声が優しく滑らかになり、言葉によるイメージの共有は大事だなあと思いました。ところが、「赤や黄色の色さまざまに」のフレーズが「ちっとも彩り豊かじゃないですね~」と厳しい指摘が。
色彩の鮮やかさを表現するため、母音の響かせ方を明瞭にしなければいけません。特に「き」「い」などは「イの母音をねじこむように!」「口の中をせまくしない!」「前歯を出して!」とビシビシ練習しました。ビシビシと指導される割にしょっちゅうゲラゲラ笑いが起きて、団員が練習を楽しんでいる様子が伺えました。

今日は、皆さんが自宅で自主練習できるようにと音取り用のCDが配布されました。夏休みの宿題みたいですが、次回の練習会までに音程をしっかり取ってきてくださいね。急がば回れ、毎日コツコツやるのが上達への早道です。