お知らせ

田子西「うたカフェ♪」_8月

2023.8.18

仙台市宮城野区にある復興公営住宅の田子西市営住宅では
町内会主催のサークル活動として、この住宅とその周辺にお住まいの方々の
交流の場「うたカフェ」を2014年10月から始めました。
昔なつかしい歌声喫茶にヒントを得て、みんなで歌を楽しもうという趣向です。
復興センターでは仙台オペラ協会と協働し、音楽リーダーをコーディネートしています。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

お盆を過ぎると暑さが一段落するのが仙台の夏なのですが、今年の暑さは元気を増している様子、昨夜の寝苦しさには体力を消耗しました。うたカフェ常連さんもこの湿気と熱気に外出を控え、今日はお休みする方が多かったです。
こぢんまりとしながらも、内容は濃厚に行きますよ!音楽リーダーの仙台オペラ協会ソプラノ松本康子さんと岩瀬りゅう子さん、ピアノ富樫範子さんはなんと真夏のダンス特集プログラムを用意してきました。
昭和バブルの香り漂う『CHA-CHA-CHA』をはじめ、『黒猫のタンゴ』『五匹の子ぶたとチャールストン』『東京音頭』、締めは『マツケンサンバⅡ』です。この熱いラインナップを見て、参加者のみなさんはさっそく「おおぉ…」と感嘆の声を上げました。
歌って踊る前には準備体操が欠かせませんね。ゆったりと伸びをした後は、脳トレを兼ねた指体操です。
右手でグーチョキパーをしつつ、左手はゼロから5まで指を出して数えていきます。最後は両手がパーで揃うはずなのですが、人それぞれにさまざまな形をしていました。いつでもできるトレーニングなので、おうちでもやってみてくださいね。

『CHA-CHA-CHA』では「この音の伸ばしを色っぽく!」とか、『黒猫のタンゴ』では「猫になりきって鳴いてみましょう!」とか、『五匹の子ぶたと~』では「チャールストン踊りながら歌って!」とかとか、曲ごとに課題が出されました。照れる人、ノリノリでやってみる人など、普段にも増して自由に楽しんでいる様子でした。
社交ダンスの心得があるという或る参加者は「タンゴではピシッと横を向くのがポイントですね」と松本さんと岩瀬さんにアドバイスしていました。
一方で、事務局スタッフにも「東京音頭を踊ってくださ~い」と、松本さんからオーダーが来て大あわて。スマホで動画検索したのですが、次回への宿題としてご容赦いただきました。

さて、喫茶ひこのマスター西垣さんが淹れた薫り高いコーヒーで一息ついたところで、大トリの『マツケンサンバⅡ』にチャレンジです。決めポーズをいくつか教わったあと、景気良いリズムで歌いました。
「最後は決めてくださいね!」と発破をかけられ、みなさんは「オーレイっ!」とフラメンコ的なポーズでピシッと締めていました。

汗ばむほどに歌って大いに笑った後は、岩瀬さんが「それでは最後に…」と『テネシーワルツ』を英語と日本語で歌いました。ゆったりした三拍子に身をまかせ、せつない歌詞を口ずさむみなさん。ふうっと心が落ち着いたところで、今日のうたカフェはお開きとなりました。「今度はスタッフさんも踊ってね!」と常連さんからお声掛けいただき、スタッフ一同冷や汗の出る思いです。はい、精進しますね。