お知らせ
みやぎの「花は咲く」合唱団_9月
- 2023.9.5
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≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や津波被災地域にお住まいの
おおむね60歳以上の方々と毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)ザ・猛暑なこの夏もようやく終わりが見えてきた感じがします。蒸し暑さの角が丸くなってきたような…とでも言いましょうか。今朝は合唱団員の装いもちょっと秋めいてきました。さあ、元気に歌いましょう!講師はいつものように仙台オペラ協会ソプラノ齋藤翠さんとピアノ目々澤亜紀さんです。
ウォーミングアップにつづき、前半は『紅葉』の特訓です。「ここは楽譜を見なくても歌えるはずですので、客席に視線を向けましょう」と、本番を想定した練習がはじまりました。鏡を見て、自分の表情や姿勢も確認します。「眉毛を上げましょう!高い音が出やすくなりますよ」とアドバイスがありました。また、一見似たような繰り返しの部分でありながら、実は1回目は2拍、2回目は4拍伸ばすところがあり、細部まで気が抜けないものだなと思わされました。
後半は『恋のバカンス』を練習しました。この歌をもともと好きだった人が多いようで、ノリノリで身体を揺らしながら歌っています。その「歌を楽しむ姿勢」が観客にも伝わるといいですね。ぱきっとした鮮やかな歌い方が要求されますから「みなさん遠慮は無用ですよ!」と、翠さんが激励していました。シャイな人が多いですけど、なんとかしてこの課題を越えて行きましょう!
さて、これまでもさまざまな練習方法が登場していて、歌の世界は奥が深いなあと思わされますが、今回の新しいメソッドは「上唇の中央をつまんで歌う」という、やや理解を越えるものでしたが、その意図は「声をまとめる」ことらしいです。半信半疑で試してみると、声がぴしっと的を射たようにクリアになり、それまでの表現がぼんやりしていたんだな…とその差異に気がつくほどでした。
そういえば、発声練習のハミングのときも、鼻の上あたりを狙って声を当てていましたね。唇をつまむことはさすがに本番中はできませんが、練習に取り入れて、体でしっかり覚えていきたい感覚です。
前回、音取り用のCDを配布したことが功を奏し、今日は全体的に歌声がしっかりしてきたように聞こえました。その調子で自主練習を頑張ってくださいね。それではまた来月!