お知らせ
泉中央南「歌声サロン」_9月
- 2023.9.22
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異常ともいえる暑さが続いていた9月でしたが、ここ何日かで急に秋めいた空気になってきました。朝晩は窓を開けていると肌寒さを感じるくらいの風が吹き込んできて、長かった夏もようやく終わりかと胸をなで下ろした人も多いのではないでしょうか。歌声サロンに集まったお客様も先月より1枚多く羽織ったりしていて、季節の移り変わりを感じました。
本日の音楽リーダーはソプラノの佐藤瑛莉子さん、ピアノは歌声サロンでは初めましての我妻 郁さんです。9月らしく秋らしい曲をたくさん用意してくれたお二人も、「今日まで30℃超えだったらどうしようかと思っていました」と、今日のお天気にほっとしたみたいです。まずは準備運動と脳トレ、そして発声練習でしっかりと歌う準備をしていきました。まず最初に歌ったのは『野菊』です。秋風に揺れる野菊の可憐な様子が思い浮かぶようなメロディに、自然とゆったりとした気持ちになりますね。この曲は1番も2番も「薄むらさきよ」という歌詞で終わりますが、瑛利子さんは最後の呼びかけを「朗々と歌うのもいいですが、今日は可愛らしく歌ってみましょう」とアドバイス。そうすると歌い終わりの余韻がやわらかくなって、とても穏やかな心持ちになりました。
続いては『月がとっても青いから』。瑛利子さんのお手本を聴くなり「なつかしい~」「好きなんですこの曲」という声が上がります。歌ってみると意外と音域が広い曲で、特に高い音が出しにくい人が多かったようです。そんな参加者に瑛利子さんから「へその上を張るようにすると、力強く高い音が歌えますよ」とのアドバイスが。さらにもう1点「あとは騙されたと思って、眉を上げて目を開いてください!」お腹はともかく、顔の表情で?と思いますが、いざやってみると声の出方が全然違いました!声が出しやすくなると、歌うのがもっと楽しくなりますね。
最後に歌ったのは『ここに幸あり』。この曲の歌い終わりは先ほどの『野菊』とは逆に、朗々と遠くに歌うように歌いました。胸にじーんとくる曲ですね、という瑛利子さんの感想に、参加者の男性から「我々の世代では結婚式に聴く歌だね」と返ってきました。各世代の結婚式定番ソングをみんなで歌ったり聴いたりするのも楽しそうですね。みんなで歌ったあとは、音楽リーダーによるミニコンサートを楽しみました。
最初の曲は石川啄木の短歌に越谷達之助が曲をつけた『初恋』です。たった31音で表現される世界が胸をうつ曲で、短い曲ですがみなさん集中して耳を傾けていました。瑛利子さんがこの曲を知ったのは高校生にリクエストされたことがきっかけだったそうです。リクエストした子は、いったいどんな初恋の思い出を抱いてこの曲を聴いたのでしょうか。
続いては最初に歌った『野菊』や『里の秋』、『小さい秋』など秋の歌が8曲入った秋のメドレー。知っている曲はぜひご一緒に、と声がけがあったこともあり、好きな曲を一緒に口ずさんだり、『村祭』では自然と手拍子が起こったりとみんなで一緒に楽しんでいました。秋の曲はどこか物悲しく、郷愁を誘う曲が多いですね。そんな曲を歌う瑛莉子さんの優しい歌声が琴線に触れたのでしょうか、そっと涙を拭う人がいました。
盛大なアンコールに応えて歌ってくれたのは『川の流れのように』です。たっぷりと歌うサビは部屋いっぱいに歌声が響いて、思わずうっとりと耳を傾けてしまいます。「今日は私が歌いましたが、この曲はいつかみなさんと歌いたいと思っています」と瑛莉子さん。同じように、は難しいかもしれませんが、お気に入りの曲がより上手に歌えるようになったら嬉しいので、また歌い方のコツを教えてもらいましょう!そんなこんなで、本日の歌声サロンも無事に終了しました。ようやく夏の終わりが見え始めたこの時期に、気分だけひと足お先に秋を楽しめましたね。涼しくなるとお出かけのハードルもちょっと下がると思うので、来月もまた足を運んでいただければ嬉しいです。