お知らせ

亘理「うたのひろば♪にゃん」_11月

2023.11.16

当センターは歌のサークルMorino花ccoのみなさんと協力して 
宮城県亘理町で月に1回「うたのひろば♪にゃん」を2020年9月から開催しています。

この季節、晴れた朝は冷え込むようになってきました。
いつも準備を手伝ってくださるMさんは「寒いね~!」とふるえつつ何度も暖房機の動作確認をしていました。音楽リーダーのソプラノ岩瀬りゅう子さんとピアノ阿部恵美子さんと一緒に、今日のプログラムにあるロセッティ原詩の『風』という歌について、思い出話をしていました。


今日は久しぶりに参加した人もいて、いつも以上に活気づきました。グーからチョキ、グーからパー、と指から始まるウォーミングアップでは「あれ??」と笑い声が湧いていました。
さらに、ハンドベルでベートヴェン『歓喜の歌』の一節を演奏することに6名の有志が挑戦し、その後ろで見ている人たちは「ファ~ファ~ソ~ラ~」と音名で歌って応援しました。ベル係はもちろん、見ている方もハラハラドキドキして、メロディがつながったときは「わー!」と歓喜の声が上がり、ついでに体もぽかぽかしてきて体温も上がったようでした。

 

さて、みんなで歌うコーナーでは、今回も古今東西の歌をうたいました。
民謡の『こんぴらふねふね』ではゆったりとしたテンポで歌った後に、あえて猛スピードの早回しで歌ってみました。意外にもみなさんは負けじと食らいついてきて盛り上がりました。金毘羅大権現にお参りしたことのある方が「あの階段をのぼるのが、もう大変だったの~」と思い出話をしました。
『風』は19世紀の詩人ロセッティが書いた詩を大正時代に西條八十が訳し、草川信が作曲した歌です。
Mさんは女学校時代に厳しい英語の先生がいて、この詩を英語で暗唱させられたこと、同級生がその後イギリスに留学し、帰国の時に持ち帰ったロセッティの詩集を見て「その表紙の絵がとっても可愛くって、忘れられなくて…」と最近ネットで見つけて買い直したことなどを、女学生のようにキラキラした表情で語りました。

締めは『北風小僧の寒太郎』を元気に歌いました。途中で「できるだけ大きな声で掛け声を入れてください!」という岩瀬さんの豪快な指揮に促され、みなさんは「カンタロー!」「やって来たー!」と面白がってやっていました。アイドルのコンサートみたいなにぎわいでした。

最後に岩瀬さんが講師演奏として『埴生の宿』を歌いました。上気していた空気がすうっと落ち着いて、みなさんは穏やかな気持ちになったことでしょう。大きな拍手でお開きとなりました。
体調を崩したり、ケガをしたりでしばらくお休みしていた人が、快復してふたたびいらしてくださると嬉しいものですし、ホッとします。
また来月、元気でお会いしましょうね。