お知らせ

荒井東「音楽サロン」_12月

2023.12.19

仙台市若林区にある復興公営住宅の荒井東市営住宅町内会からの依頼で
2018年4月から音楽を楽しむ会をお届けしています。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

空気がキンキンに冷えている日ですが、荒井東市営住宅の花壇の菊は、今が盛りと咲き誇っています。そう言えば、この立派な花壇づくりのことが今朝の河北新報朝刊に大きく掲載されていました。住民有志の熱意の賜物ですね。
音楽リーダーのソプラノ鈴木真衣さんとピアノ田村聡子さんはサンタ帽をかぶって登場し、今日も楽しいプログラムを用意してきました。
まずは軽くストレッチをしたのち、全身をパタパタと軽くたたいて刺激を与えます。どなたかが「お相撲さんみたいだね」と言い、みなさん面白がってやっていました。

リズムを重ねることの楽しさを知っていただきたく、ここ数回歌っている『野菜の気持ち』の一節を、今日はおせち料理バージョンで試しました。「ちょろぎ」「おぞうに」「なます」「きんとん」の言葉を選んでグループ分けし、楽譜に合わせて言います。ついでに、なますはさっぱりと、きんとんは可愛らしくなど、各料理をイメージした言い方にして音色の違いも楽しみました。

さて、数か月かけて練習してきた『諸人こぞりて』をいよいよ歌うべき時がきました!みなさん思いっきり歌ってくださいね。真衣さんの提案で、1回目は全員ユニゾンで歌い、2回目はソプラノとアルトに分かれて、3回めはそこに聡子さんがピアノで装飾音を加えて…と変化をつけます。ちょっとした作品のような仕上がりに、みなさん嬉しそうな様子でした。

後半のミニコンサートでは、クリスマスにちなんだ曲がたくさん演奏されました。讃美歌『甘き喜びに』から始まる大人っぽいアレンジのメドレーや、せつなさが漂うマスカーニ『アヴェ・マリア』など、みなさんうっとりと聴き入っていました。
『O Holy Night』は19世紀フランスの作曲家アダンによる歌ですが、母国フランスでも英語版のほうが親しまれているんです、とフランスに留学していたことのある真衣さんが解説しました。実は、この歌を昨年の12月に歌おうと準備していたのですが、新型コロナウィルス感染症の影響でキャンセルとなってしまっていたのです。演奏家のお二人は「今日、やっと!」と2年越しの気持ちを込めて演奏していましたよ。
最後は、みんなで一緒にベートーヴェン『歓喜の歌』をラララ…で歌い、朗らかな笑顔とともにお開きとなりました。大きな声で歌うと全身がほかほかして気持ちが良いですね。

皆さんへのささやかなクリスマスプレゼントとして、真衣さんからベルギー産のクッキーが渡されました。シナモンほか、スパイスの効いた味わいです。キリスト生誕の時に東方三博士が捧げた贈り物の中にもあったとされるスパイスが入っているらしいです、と真衣さんが説明すると、みなさん「へえ~」と感心していました。
「いつもありがとね」「また来年もよろしくね」
参加者のみなさんは演奏家のお二人に声を掛け、深々とお辞儀をして帰って行きました。健康第一でお過ごしくださいね。それではまた来年もお会いしましょう。