お知らせ

「旭ヶ丘みんなのコンサート」開催しました

2013.12.21

IMG_6771-今年2月から、旭ヶ丘・台原地域のみなし仮設にお住まいの方々の交流サロンに隔月で復興コンサートをお届けしてきました。今回はその最終回。地域のみなさんにも一緒に楽しんでいただこうと、大ホールを会場に旭ヶ丘市民センター「みんなのコンサート」として開催しました。出演は、仙台オペラ協会演奏部の声楽家6名とピアニストの計7名です。  
「ふるさとを想う」というサブタイトルをつけた今日のコンサートは、復興ソング「希望の道」から始まりました。この歌は仙台市教育委員会の「故郷復興プロジェクト・復興ソング」として生まれたものです。仙台市内の児童生徒から詩を募集、その中から選ばれた詩に仙台に縁のあるプロミュージシャンが曲を付けました。
IMG_6767-作詞をしたのは、応募当時小学生で、現在は台原中学校1年生の越後瑠璃さんです。今日はご本人もお母様と一緒に来場し、演奏の前に、震災当時の経験や詩に込めた想いを話してくださいました。言葉のひとつひとつにしっかりと気持ちを込めたその話しぶりに声楽家のみなさんもたいへん感動し、「泣き出すのを我慢して歌ったんですよ」という方もありました。
その後は、二重唱や三重唱での冬の歌やクリスマスメドレー、“ふるさと”に寄せた歌、モーツァルトの「フィガロの結婚」から4曲を楽しいお芝居付きで歌うオペラコーナー、独唱「アメージンググレース」と、バラエティに富んだプログラムであっという間に時間が過ぎました。IMG_9541- IMG_9588-
最後は、声楽家のみなさんが客席通路に散らばって「花は咲く」を歌いました。小学生も、赤ちゃんを抱っこしたお母さんも、おじさんもおばあちゃんも…本当に様々な年代の方が一緒に歌ってくださいました。IMG_6848-
この日は旭ヶ丘・台原地域だけでなく、泉区のみなし仮設の方からも参加申込があったそうです。遠くからもこのコンサートを楽しみに来てくださった方が大勢いらしたのだな、と嬉しく思いました。   
終演後は越後さんを囲んでの記念撮影。左から、ピアニスト尾澤香織さん、メゾソプラノ小野綾子さん、ソプラノ齋藤翠さん、ソプラノ佐久間響子さん、越後瑠璃さん、ソプラノ岩瀬りゅう子さん、ソプラノ遠藤典子さん、ソプラノ横山いずみさんです。IMG_6866-

最後に、この日オープニングで歌われた越後瑠璃さん作詞の復興ソング「希望の道」の歌詞を掲載いたします。

「希望の道」
作詞 越後瑠璃/作曲 かの香織 遊佐未森/編曲 佐藤準

夜空 見上げて 思い出す
あの日の星の かがやきを

日差しを浴びて 思い出す
あの日の人の あたたかさ

だれもがみんな助け合い
だれもがみんな支え合った

あの日のことを 心に刻み
前をしっかり 見つめながら
歩いていこう 未来への道を

雪のまう日に 思い出す
あの日の夜の 冷たさを

ラジオの語りに 思い出す
あの日が教えてくれたこと

日本中が助け合い
世界中が支えてくれた

あの日のことを 心に刻み
前をしっかり 見つめながら
歩いていこう 希望の道を

だれもがみんな助け合い
だれもがみんな支え合った

あの日のことを 心に刻み
前をしっかり 見つめながら
歩き続けよう 希望の道を 希望の道を

仙台市教育委員会「児童生徒による故郷復興プロジェクト・復興ソング」のウェブサイトでお聴きいただけます。