お知らせ
ショートステイくるみ クリスマス会開催しました
- 2013.12.25
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宮城県大崎市古川にある老人福祉施設「ショートステイくるみ」に復興コンサートをお届けしました。 この施設の利用者は、震災で自宅で暮らせなくなってしまったり、以前いた施設が被災してここへ移って来たりするなど、直接的・間接的に震災の影響を受けた方が多くいらっしゃいます。
今日はクリスマス、司会のスタッフもサンタクロースの衣装を着て、壁にはツリーの飾り、天井にはかわいい輪飾りが飾られています。 コンサートを聴きたい!と仙台市内の系列施設からも駆けつけてくださった方もいて、会場となったリビングルームはいっぱいでした。
出演は「杜の弦楽四重奏団」のみなさん。クリスマスらしく、素敵な赤色を取り入れた衣装で登場しました。客席からは「あらまぁ~!」と歓声があがりました。 客席の方々は最初やや表情が硬かったのですが、「斎太郎節」「ペチカ」「雪の降る町を」など懐かしい曲が演奏されるにつれ次第に歌をくちずさむようになり、最後の「きよしこの夜」は大合唱となりました。
その後、おまけとして、それぞれの楽器の大きさや、音色の違いを聴き比べるコーナーもあり、「生演奏を聴く機会が実は初めてだったの」という方にも大変喜んでいただくことができました。
杜の弦楽四重奏団には復興コンサートや文化庁芸術家派遣事業で今月だけで4度もご出演いただきました。9歳から99歳まで、機会に応じて幅広く楽しめる演奏会をしていただき、あらためてレパートリー曲の多さに驚かされました。
終演後は、厨房スタッフお手製のクリスマスケーキを食べながらの茶話会です。聴いてくださった利用者さんに直接感想を伺うことができました。短い時間ではありましたが、心から楽しんでくださったことが言葉の端々から伝わってきました。宅地被害で住まいを転々としたのちここへ入居した80歳の方の「今日は良かった。人生、何が起こるかわからないねえ」という言葉が印象に残りました。