お知らせ

みやぎの「花は咲く」合唱団_1月

2024.1.12

≪みやぎの「花は咲く」合唱団≫
かつて仙台市宮城野区の仮設住宅にお住まいだった方や
津波被災地域にお住まいの、おおむね60歳以上の方々と
毎月1回合唱の練習をしています。
2013年10月から続いている活動です。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

まだ松の内、やって来たメンバーは互いに新年のあいさつを交わしています。本日の練習初めは欠席者なしで、集まったメンバーの間から「お~!」と拍手と歓声が上がりました。
講師のソプラノ齋藤翠さん(仙台オペラ協会)とピアノ目々澤亜紀さんもメンバーの元気そうな姿に笑顔を見せていました。

さて、年が明けたということは本番が目前に迫っているということです。今日もぐいぐい練習していきましょう!ウォーミングアップのストレッチでは肩甲骨を前後に動かしたり背筋をねじったり、カンフーのようなポーズをしたり…と新たなメニューが増えて、さっそくいい汗をかきながら取り組んでいました。
正月休みでおそらく歌声もまったりしちゃってるかなぁ…という心配を吹き飛ばす勢いで、『紅葉』を歌う声は元気にはつらつとしていました。翠さんは「これはうれしい驚きです!」と目を丸くしていました。メンバーはこの年末年始、自主練習に励んだ様子ですね。これは期待できそうです。

歌の最後を飾るヴォカリーズは余韻として響かせたい。メゾピアノで歌ってほしい。主張せず、こわごわでなく…微妙な要求で、表現の難易度が上がっていますね。

サ行の子音を歌うには、のどの奥をパカッとすばやく開ける必要があります。「ペダル式のゴミ箱の蓋のように!」とわかりやすい例えで、みなさん納得してました。
『恋のバカンス』の最後の一音を伸ばすところは「エネルギーを広げていって、そのピークで切りますからね、減衰させないように!」とのことで、隠れブレスを入れつつ、腹筋フル活用で歌いました。力んだせいか、音程がぶれてしまったのでまだまだ練習が必要なエンディングでした。がんばりましょう。

休憩時間の会話で、能登地震の話題が出た流れで、東日本大震災で避難するときの様子を話している人がいました。
「津波さえなければ何てことなかったんだよね、ウチは」「そうそう、うちも」
冗談めかして話すふたりの言葉が耳に残りました。