お知らせ

亘理「うたのひろば♪にゃん」_1月

2024.1.18

当センターは歌のサークルMorino花ccoのみなさんと協力して 
宮城県亘理町で月に1回「うたのひろば♪にゃん」を2020年9月から開催しています。
(今年度は令和5年度宮城県NPO等による心の復興支援事業補助金を受けて実施しています)

数日前の凍り付くような天気から一転、ポカポカ陽気の亘理町です。今年最初の回ですので、お正月は過ぎましたが「今年もよろしくお願いします」と、新年のあいさつを交わす姿がありました。受付でさっそく「楽しみにして来ましたよ」と何人もの参加者からお声掛けいただきました。
そんなご期待にお応えすべく、音楽リーダーのソプラノ岩瀬りゅう子さん(仙台オペラ協会)とピアノ阿部恵美子さんは、今日もたくさんの歌を準備してくださいました。張り切ってまいりましょう!

ウォーミングアップは手を握って広げを繰り返したのち、両腕を上に横に広げ前に突き出し、続いては脚を蹴り出し膝を抱え、胴体をねじったり…基本的な動作ですが、座ったままでもけっこう運動量があるものです。ゆっくり深呼吸で一段落つけて、さあ歌に取り掛かりましょう。

最初はおなじみ『アルプス一万尺』です。なんと29番まで存在するとのことで、すべての歌詞を掲載した歌詞カードにみなさんビックリ。
例えば14番「夢で見るよじゃ惚れよが浅い、ホントに好きなら眠られぬ」など、歌詞だけ読むと川柳か都々逸みたいですね。登山用語がちょこちょこ出て来て、山登りがブームだった時代を感じます。
さすがに全部歌うとヘトヘトになりそうなので、まずは穏やかに1,2,3,29番だけを歌いました。
季節にちなんだ昭和歌謡の『銀色の道』は、2組に分かれて輪唱してみました。歌の追いかけっこやハーモニーは一緒に歌う仲間がいてこその愉しみです。今年もみんなで歌える喜びを感じるひと時でした。
続くロシア民謡『ともしび』『トロイカ』には、いかにも歌声喫茶ふうな懐かしい雰囲気がありました。
モロイ作曲の『なつかしき愛の歌』はご存じの方は少なかったようですが、古語調の言葉を優美な旋律が相まって、ワルツを踊りたくなるような気分になりました。

最後に、『真夜中のギター』の1番をみんなで歌い、2番は岩瀬さんが独唱しました。この会が始まった頃からずっと朗らかなムードメーカーとしてたくさんのご友人を連れて来てくださっていたKさんが、療養の甲斐なく先日逝去されたそうです。
「Kさんはこの歌が好きだったので、みなさんと一緒に歌いたいと思って…」と岩瀬さんは涙をこらえながら歌いました。「今日もどこかで見ているんじゃないかな、って思いますけどね」という言葉に、みなさんも涙を拭きながら大きく頷いていました。
歌が大好きだった彼女の笑顔が目に浮かびます。Kさん、ありがとうございました。