お知らせ

泉中央南「歌声サロン」_1月

2024.1.22

仙台市泉区の復興公営住宅で2015年10月から「歌声サロン」を始めました。
復興センターでは音楽リーダーをコーディネートし、
泉中央南町内会と協働してこのサロンを開催しています。
(仙台市音楽の力による震災復興支援事業)

新年最初の歌声サロン、今年も元気に歌っていきましょう!音楽リーダーのソプラノ佐藤瑛利子さんとピアノ原田満梨奈さんも元気に登場しました。瑛利子さんは今年の目標にランニングを挙げ、「高校時代は毎朝走っていたんです」と意外な一面を見せました。

伸びたりねじったり、入念に準備体操をして、さて歌いましょう。
1曲目は初夢の「一富士二鷹三なすび」にちなんで、唱歌『富士山(ふじの山)』です。
最後のフレーズ「富士は日本一の山」の「ふー」の音が思いのほか高く、また発音しづらいところです。「おなかをしっかり使って、息の勢いに声をのせてみましょう」とのアドバイスで、みなさんは「ふー!」をがんばって歌い、「上手ですね!」と褒められていました。

2曲目『雪山讃歌』は足踏みしながら歌いました。キャンプファイヤーの思い出や、山登りの思い出を話す方がいました。なんと若い頃エベレスト5000mまで行ったことがあるという方がいらして、音楽家のお二人は「すごーい!」と驚いていました。

3曲目は八代亜紀さんを偲んで『雨の慕情』でした。例の「あめあめふれふれ」のところはもちろん振り付きです。
「憎い、恋しいのところは感情をこめて、子音をしっかり発音するのがポイントです」とのことで、みなさん情感たっぷりに八代さんになりきって歌っていたようです。

後半のミニコンサートで、瑛利子さんはお正月の箱根駅伝にちなんで瀧廉太郎『箱根八里』、島倉千代子『恋しているんだもん』などを歌いました。みなさんの力強い手拍子で会場が一体感に包まれていました。『恋して~』は瑛利子さんの可憐な声がぴったりでした。島倉ファンが多いのか「つぎは『東京だよおっかさん』を聴いてみたい」「おれは『この世の花』がいいなあ」などの声がありました。

満梨奈さんは「みなさん!ウン・パ・ウン・パと“裏拍”で手拍子をお願いします」と、ピアノ独奏で服部良一『ラッパと娘』を演奏しました。はじめは裏拍だったはずの手拍子はだんだん入り乱れてきましたが、スウィング感あふれるエネルギッシュな演奏に客席は大盛り上がり。毎日ドラマで見ているということもありますが、この曲がそもそも持っているパワーを感じました。全身を揺らしてきっちり裏拍を取っていたご婦人は「ジルバ踊って!」と言いました。昔はダンスに興じていらしたのでしょうか。

本日もみなさん大満足の様子で、お開きになりました。私たちも参加者の歌声が元気いっぱいで嬉しくなりました。それでは今年もよろしくお願いします。